
主な事業内容と、現在の外国籍社員の数を教えてください。
当社は自動車部品メーカーとして、パワートレイン・シャシー・車体関連部品など幅広い製品を開発・製造・販売しています。
従業員は全体で約6,300名ほどおり、そのうち約30%が外国籍社員です。
当社の場合、製造や開発を行う「メーカー機能」と販売会社としての「営業・サービス機能」が一体となっており、海外販売拠点にも多くの社員が在籍しています。
特に販売会社に勤務する社員が全体の約4,000名ほどを占めており、外国籍社員の比率は本社機能で見ると約15〜20%ほどです。
グローバル企業として、多様なバックグラウンドを持つ人材が一緒に働く環境が自然と根付いています。
FAST OFFERに参加された決め手はなんでしょうか?
毎年多くの留学生を採用しており、新卒採用全体の約30〜40%が外国籍学生です。
留学生採用は私たちにとって強みの一つですが、職種別採用を進める中で、特定ポジションの採用に苦戦するケースもありました。
特に採用活動の終盤になると、日本人学生を中心とした一般市場ではなかなか候補者が集まらない時期になります。
そうした中で、ASIA to JAPANから「技術スキルがマッチする学生が多い」と伺い、採用の可能性を感じて参加を決めました。
運営面で特に良かったと感じた点はありますか?
スタッフの方のサポート体制が非常に手厚かったことです。
事前にスケジュールを共有いただいていましたが、実際に会場に行くと臨機応変な対応が求められる場面も多く、スピード感のあるイベントだなと感じました。
また、弊社では人事だけでなく、実際に配属予定の部署の社員も面接官として参加します。
調整の難しさも多少ありましたが、スタッフの方に質問・相談がすぐにできる環境が整っていて、現場での不安がほとんどありませんでした。
また、昼食や飲み物など細やかな配慮も本当に助かりました。
面接官として参加した技術部門の社員からも「飲み物がすぐに手に取れるのがありがたかった」と好評でした。
こうした細かい部分のサポートが、快適に面接を進められた大きな理由だと思います。
今回面接を実施した学生で、印象に残っている学生がいれば教えてください。
今回内定を出した学生が一番印象に残っています。
面接を担当した2名の社員も「この子だ」とすぐに意見が一致するほど、初対面から好印象でした。
また、日本語力も高く、コミュニケーションにおける課題を「日本の“建前”が難しい」と具体的に説明してくれたのが印象的でした。
単に言語ではなく文化を理解しようとする姿勢に、非常に感心しました。
外国籍社員の受け入れ体制や、社内での多様性推進について教えてください。
特別に「外国籍向け」として設けた制度はありませんが、当社はもともと多様性を前提とした組織文化が根付いています。
長年ボルボグループの一員としてグローバルな経営を行ってきたこともあり、社内の制度・ルール・コミュニケーションが自然と国際的な水準に整えられています。
現在も「Diversity & Inclusion Week」といった社内イベントを開催し、国籍や文化の違いを尊重し合う風土づくりを続けています。
私自身も外国籍社員として働いていますが、社内で“外国人として扱われる”感覚は全くありません。
それが、当社のカルチャーとして定着している証だと感じます。
採用された外国籍社員の方々の成長や活躍について、印象的なエピソードはありますか?
皆さん総じて向上心が非常に強いです。
「もっと成長したい」「新しいことに挑戦したい」という意欲を常に持っており、社内公募制度などを積極的に活用してキャリアを広げている社員も多いです。
日本人社員と比べても、学ぶ姿勢・行動のスピード感は非常に高く、社内全体に良い刺激を与えてくれています。
今後の採用についてお考えを聞かせてください。
グローバル人材の採用は、今後も積極的に強化していく方針です。
グループ全体としても、国籍や地域を問わず多様な人材が活躍できる組織づくりを推進しています。
また、当社では海外拠点への異動もキャリアパスの一つとして開かれており、国内外で挑戦できる環境があります。
今後も外国籍社員の比率を維持・拡大しながら、グローバルで戦える人材の採用と育成を進めていきたいと考えています。