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カナダの平均年収|日本人の語学留学先として人気を博すカナダの給与事情とは?

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カナダの平均年収|日本人の語学留学先として人気を博すカナダの給与事情とは?

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治安の良さから日本人の語学留学先として常に人気を博しているカナダ。エアカナダやフォーシーズンズホテル、ブラックベリーなど世界的にも有名な企業が本社を構えるカナダですが、はたして年間いくらお金を稼いでいるのでしょうか?
今回はこのカナダの、平均所得、新卒者の初年俸、そして業界ごとの給与事情について詳しく見ていきましょう。

 

【カナダの平均所得 

※カナダ通貨:C$(カナダ・ドル)※$1:約105円(2023年6月時点でのレートで換算)

Salary Explorer」によるとカナダの平均年収は、C$119,700(約1,259万円)で、月収がC$9,975(約105万円)です。現在の日本の平均年収が443万円なのでおおよそ3倍ほどの年収です。
大卒の初任給の平均は、年収C$41,600(約438万円)もしくは時給C$21.33(約2,243円)でした。
カナダ系企業の魅力として「給与水準の高さ」が挙げられます。給与は主に、スキルと経験値によって決まり、個人の能力が高いほど給与も高くなる傾向にあります。

その中でも特徴的なのが、
・あらゆる業界や分野において、2~5年の経験を持つ従業員は、初級レベルや若手の従業員よりも平均して35%高い収入を得ている
・5年以上の経験を持つ人は、経験年数が5年未満の人よりも平均36%多くの収入を得ている
・10年勤務すると給与は21%増加し、15年以上勤務するとさらに14%増加する

仕事での経験と同様に、学歴も収入に大きく影響します。学位別で現れた特徴も紹介いたします。
・中等教育以降のプログラムで証明書または卒業証書を取得した従業員は、高校レベルのみを修了した従業員よりも約17%高い収入が期待できる
・学士号を取得している場合は、証明書または卒業証書レベルまでしか取得していない人よりも約24%多くの収入が期待できる
・修士号レベルに達した専門家の場合、給与は学士号取得者よりも約29%高くなる
・博士号を取得できた場合、同じ職務で修士号を取得した人よりも約23%多くの収入が期待できる

上記のように収入を求める場合、学歴の重要性というのがわかります。

額面での所得は日本の3倍ととても魅力的ではあるが、カナダには2種類の所得税を支払わなければならない義務があります。その2種類というのが
・Federal Income Tax(連邦法人所得税):国に払う所得税(15%~33%)
・Provincial Income Tax(州法人所得税):州に払う所得税(5.06%~20.50%)
所得が一定の金額を超えると、徐々に税率が上がる仕組みが取られています。

 

【業界ごとの給与事情

※左列より年収が高い順に記載

業界別 平均年収(C$) 業界別 平均年収(C$)
健康と医療 180,271 メディア / 放送 / 芸術 / エンターテイメント 111,379
企業経営 163,681 出版と印刷 109,924
製薬およびバイオテクノロジー 162,764 石油/ガス/エネルギー/鉱業 109,281
科学および技術サービス 162,047 電気通信 106,723
法的 146,722 エンジニアリング 102,155
不動産 136,755 フィットネス / ヘア / ビューティー 99,851
マーケティング 136,292 レクリエーションとスポーツ 99,412
カウンセリング 134,363 ファッションとアパレル 98,850
政府と防衛 133,148 インポートとエクスポート 98,503
販売 小売および卸売 131,935 ペットケア 97,629
銀行業 131,265 法執行/警備/消防 96,671
事業計画 129,652 写真 93,700
教育・教育 128,434 介護・育児 90,097
環境 127,689 カスタマーサービスとコールセンター 82,884
会計と財務 124,166 工場と製造 82,878
航空会社 / 航空 / 航空宇宙 / 防衛 123,832 食品 / ホスピタリティ / 観光 / ケータリング 80,694
バイリンガル 122,929 自動車 79,686
情報技術 121,760 設備・メンテナンス・修理 78,862
広報 121,253 電気・電子貿易 77,674
保険 121,232 募金と非営利 75,682
購入と在庫 117,850 園芸・農作業・釣り 72,570
広告 / グラフィックデザイン / イベント 114,404 事務・受付・秘書 71,904
人事 114,132 建設・建築・設置 71,041
建築 112,134 宅配便 / 配達 / 運送 / ドライバー 47,478
品質管理とコンプライアンス 111,869 掃除とハウスキーピング 43,657

※参考:WORLD SALARIES(Average Salary in Canada for 2023)

上記を見ると、カナダでは医療関連や製薬、化学・技術サービスなど専門的な技術だけでなくインフラに関わる職業の収入が高い傾向にあり、宅配や掃除、建設など肉体労働をメインとした職種は、収入が低くなる傾向があることがわかりました。年収最上位と最下位の差は、C$136,614(約1,437万円)です。収入が低い業種では、平均年収と比べても所得が1/3ほどと格段に低い傾向にあります。

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【まとめ 

日本人も多く留学するカナダですが、企業に就職する際には専門知識に実績、即戦力であるか否かで所得が大きく変わることがわかりました。学生時代にどれだけ専門的な学びを行ってこれたかが、就活時の鍵となるでしょう。

また、この記事をご覧になって頂いた方の中には、外国人材を採用するために、平均年収を調査していた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
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(脚注)
・(参考)WORLD SALARIES
・(参考)Salary Explorer

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