EN

【イベントレポート】日本市場に興味を示すエジプト学生の就活事情とは?

エジプト_アイキャッチ

目次

【イベントレポート】日本市場に興味を示すエジプト学生の就活事情とは?

ASIA to JAPANは日本就職、または国外就職を目指すエジプト学生向けに就職支援サービス「FAST OFFER」を紹介するため、エジプトで行われたイベントに参加しました。
この記事ではエジプト学生の就活事情についてご紹介します。

■参加イベント

・180 Daraga ”New Stage” (CS, IT系学生団体)
・IEEE × ASIA to JAPAN (工学部学生団体)
・マンスーラ大学工学部 × ASIA to JAPAN FAST OFFER Introduction

■訪問の目的

ASIA to JAPANは、昨年から日本就職を目指すエジプトの現地大学生の就活支援を実施しています。今回は、FAST OFFERや日本語話者育成を目的とした日本語講座の参加者募集を兼ね、私たちのサービスを紹介する目的で現地団体が開催するイベントに参加してきました。
各イベント平均して500名以上に来場いただき、エジプトには日本就職に興味を持つ学生が多いということを実感しました。

 

■学生の反応

各種サービスを紹介した際、学生の最初の反応は興味と疑問でした。

・FAST OFFER

まずFAST OFFERで日本行きの“きっかけ”を得られるということに興味を示していました。エジプトではより高い収入を得るために欧米やヨーロッパ、近年ではアジアで就職する方が一定数存在します。
日本はアニメや漫画などで知名度が少なからずありますが、選択肢に日本就職を入れるほどの機会は限られています。
そのため日本企業とマッチングする可能性があるFAST OFFERについて、参加方法や条件、過去の結果についてなど、高い興味と多数の質問をいただきました。

・日本語講座

一方で、何に疑問を抱いたかというと、「日本語講座が無料開講」ということでした。
ASIA to JAPANの日本語講座は、「海外の理系人材に日本語話者は限りなく少ないため、日本就職を目指す優秀な理系人材を日本語話者に育てよう」という思いのもと、学生が通いやすくするために無料で開講しています。
しかし海外では「個人が成長するための学びには必ず費用がかかる」というのが常識のため、多くの学生が無料であることに疑問を持ったようです。

・学生の不安解消のため

ただこのような興味と疑問が上がることは過去の経験から想定していたため、実際に両サービスを活用して今年の2月に日本企業の内定を獲得した先輩エジプト学生に登壇してもらい、体験談を話していただきました。
先輩学生も参加以前は同じ疑問を感じていたため、後輩たちに全ての工程と体験した感想を丁寧に伝えてくれました。それにより、参加学生たちの不安は解消され、より前向きに話を聞いてもらうことができました。

・先輩談後の学生の反応

不安が解消されると、学生からは日本の魅力や日本を選ぶメリットについて多くの質問が上がりました。
前述した通り、日本の知名度はありつつもエジプトから遠く離れている国のため、全く知らない学生も一部いました。
今回は就活支援の説明での訪問なので、主に日本の経済面や発展状況、FAST OFFERで出会える職種、そして新卒採用のしくみについて説明しました。
説明後は理解を深めてもらえたのか、日本行きを目指したい、と言う学生の声が上がりました。

■学生の就活事情

・国内での就職環境

エジプトでは新型コロナが蔓延する以前から学生数に対して就職先が少なく、またキャリア採用が中心で実績と結果を残している人から優先して採用されるため、学生が内定を得づらいという問題を抱えています。
もちろん日本でいう東大のようなトップ大学に通う学生は就職先に困りません。しかし、実力がある学生はより高い給与を得るため国外で就職するケースが多いのです。

・海外就職で人気の国

エジプト学生に人気があるのはUAE、カタール、クエイトなどのアラブ系でエジプト人が多く住んでいる国やヨーロッパです。
エジプトは9割近い人がイスラム教を信仰しているため、同様の文化や環境が整っていて、かつエジプトからも近い国を選ぶそうです。
しかし近年は、ヨーロッパや欧米では外国人労働者の受け入れが厳しくなってきていることから、アジアに注目が集まっています。

・エジプト人学生の魅力

エジプト人は物事に対して熱心に取り組む方が多い傾向にあります。
海外就職を目指すエジプト人は1つのプロジェクトをチームで進めていくことに魅力を感じるそうです。
エジプト国内では全て1人で仕事を進め、結果が出ないと1人の責任になるというケースが一般的なため、報連相がありチームで働けることにやりやすさを感じるとのことでした。

■エジプト人材を採用するなら

前述しましたが、エジプト人の9割がムスリム(イスラム教徒)です。ムスリムは戒律の関係で、食べ物の制限や決まった時間でのお祈りがあります。
もし採用を前向きに進めるのであれば、これらの事情を社内全体で理解しておく必要があります。
エジプト人だけでなく外国人の多くが宗教の教えを重んじているため、外国人採用を検討する場合は社内で事情把握が必須です。

 

■まとめ

今回はエジプト大学生の就活事情についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
現地のインターン生に日本の「ジョブローテーションシステム」についてヒアリングしたところ、さまざまな業務に携われるやり方はエジプト人に合うと思うとのことでした。
エジプトでは採用部署以外の作業に関わる機会もなければ、丁寧な研修などもないため、会社や先輩社員を知れる機会はとても貴重だと考えているそうです。

外国人採用へのご関心、また採用後から入社までの手続き方法など気になることがありましたら、お気軽にASIA to JAPANへお問い合わせください。

この記事をシェアする!