日本語学習から日本での就職までの道のり

内定先企業

各種自動包装機、電子自動計量機、 オーガ充填機、その他包装機関連

この記事では、日本でのものづくりやデザインの体験、日本語学習の旅、日本企業の内定獲得までのプロセス、そしてマレーシアでの経験が日本企業で活かされることについて語られています。さらに、失敗を乗り越え成功に至る重要性についても触れています。

Profile

国籍・地域
マレーシア
大学
マレーシア工科大学
学部
デザイン工学
最終学歴
学士

ものづくりやデザインの最前線を体験してみたい 

 私の上司の一人日本に10年間も滞在した経験があります。彼「あるべき姿」という日本独特の概念を教えられました。その一例として、マーカーペンを使わない際にはそれを垂直に下に向かって置くべきだと指摘されました。これはインクが重力によって正常に流れやすくなるようにするためです。その結果、次の使用者が問題なくペンを使えるようになるという利便性が生まれます。私は、日本の細部にこだわるという考え方に非常に感銘を受けました。それは、日常生活における些細な行動にも通じる考え方で、仕事においても高い効率と秩序を保つために重要な要素だと感じました 

 また、私はものづくりやデザインの最前線を体験したいと思っています。日本は多くの優れた製品が設計され、製造される国として知られています。そのため、日本製は品質が優れているし、手頃な価格で提供されています。このような背景から、私は手頃な価格で高品質な製品を製造するプロセスについて学びたいと考えています。日本企業で働くことで、製品のデザインから製造、そして販売までの一連のプロセスを学ぶことができ、国内社会だけでなく、世界にも貢献できると信じています。 

 

日本語を勉強する旅は楽しい 

 日本で働きたいという夢があるので、大学に入ってから日本語を勉強し始め今年(2024年)4年目となりました。大学1年生から2年生の間は、『みんなの日本語』という教科書を利用し、日本語の基礎をしっかり身につけました。さらに、日本文化クラブや日本に関するイベントに積極的に参加し、料理、着物、節句など、日本に関する幅広い知識を学びました。その過程で多くの日本人の友達とも絆を築くことができました。 

 年生からは、日本語授業を続けるかどうかを選ことができます。日本語を日本人らしく話せ、日本人の友達ともっと深く交流できるように、三年生は引き続きJEPTクラスという上級の日本語授業に参加しました。そこでは単語や文法だけでなく、ビジネス日本語としてのメールの書き方や漢字の学習も行いました。 

 さらに、ネットを活用して日本人の先生と出会い、会話力を向上させるために多くの練習を積みました。食べ物の好みや日本への旅行など、様々なテーマをめぐっての会話練習を通じて、より自然で流暢な日本語を話す力が身につきました。また、日本語のエッセイを読んだり、感想を共有したりして、言語能力だけでなく、文化的な理解も深めることができました。 

 授業料は高かったものの、その投資は非常に価値があったと感じています。日本語を学ぶ旅はまだまだこれからですが、これまでの経験が、今後の学習やキャリアに大きな貢献をしてくれると信じています。 

 

いろいろな準備で日本企業の内定をもらった 

 私は大学の日本語文化クラブを通じてFAST OFFER Internationalについて知りました。その際、FAST OFFER Internationalを利用して日本企業の内定を獲得した先輩が招かれ、彼の経験を共有してくれました。その影響を受けて、私もFAST OFFER Internationalに登録し、オンラインセッションに積極的に参加しました。 

 内定を獲得するためには8社の面接に参加しましたが、最終的に夢を実現することができました。FAST OFFER Internationalの個人ページでは、企業からのよくある質問が紹介され、それに基づいて自分の状況に合わせた準備をしました。たとえば、「自己紹介してください」「卒業プロジェクトを教えてください」「なぜ日本で働きたいですか」「趣味は何ですか」など、様々な質問に対応する準備をしました。 

 しかし、面接で予想外の質問にもあいました。私の経歴に1年間の空白期間があることから、面接官に追い詰められました。その間に起こった様々な事情について説明することは非常に難しいです。また「専攻と関係のない研究課題を選んだ理由は何ですか」と問われると、困りました。皆さんは面接に参加するとき、ぜひ自分の経験をうまくは話せるように整理してください。 

 

マレーシアでの経験は日本の会社で生かせる 

 大学卒業後、新型コロナウイルスの影響がある中マレーシアのある自動車メーカーに入りました。その目的は、仕事経験を積み重ねる一方で、さらに日本語の勉強を深めることでした。私の主な仕事内容は、自動車の設計に関するものでした。また、現在在籍している会社は日本との連携が強く、開発プロジェクトのために訪れる日本人スタッフとの間の通訳業務も担当していました。 

さて、これから入社する日本の会社は、包装機に関連する企業です。入社後、包装機の設計やプログラミングに携わることが予想されます。幸運なことに、マレーシアでの自動車メーカーでの経験が、日本の新しい職場で活かされます。 

 

失敗は成功の基 

大学時代に、エンジニアの研修を目的として、私は一週間東京都立大学を訪れました。8時から17時のスケジュールで活動しその後はすぐに友人たちと楽しい時間を過ごしていました。今でもその思い出は心に残っています。 

今年の12月に、FAST OFFER Internationalの面接を受けるため、再び日本に足を運びました。着いた初日に、ASIA to JAPANの東京オフィスを訪れ、スタッフと食事を共にし、面接の準備について相談しました。2日目は面接の指導を受け、3日目と4日目は一次面接と二次面接に臨みました。5日目には、FAST OFFER Internationalの対面説明会に参加し、他の学生たちとケーキを分け合ったり、経験を共有したりして、非常に楽し経験でした。 

内定を獲得するためには、私は合計8回の面接に参加しました。その過程は大変でしたが、夢を叶えることができました。この経験から、皆に伝えたいことがあります。最初の面接で失敗をしても、それは当然のことです。もっと練習を重ね、準備をしっかりとしてください。 

失敗は成功への道のりです。ぜひ諦めないでください。 

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