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インド人新卒が日本の電子通信業界で内定を得るまで

内定先企業

直流安定化電源およびノイズフィルタの設計・製造・販売

インドの電気工学学生。電気工学を専攻しながら、AIやウェブ開発のスキルを持つ。卒業研究では、 AIによる糖尿病の進行予測を実施。新しいディープラーニングモデルであるVGG16、VGG19、ResNetなどを習得した。電気工学技術を使う電気回路・ICチップ・半導体などの開発に加え、AI分野にも興味を示す。

Profile

国籍・地域
インド
大学
SRM大学
学部
電子通信工学
最終学歴
学士

日本のエレクトロニクス業界でエンジニアとして働くことを夢見て、私は日本語の学習を始めました。

卒業研究に取り組み始めたのと同時に、卒業後の進路について調べ始めました。就職活動の準備期間に入ると、応募したい企業や業界を徐々に絞り込んでいきました。そんなある日、大学のキャリアセンターから「FAST OFFER International」の案内を受け取りました。FAST OFFER Internationalを通じて日本企業から内定を得た、世界各国の成功事例に目を通しました。それまで私は、他の多くの人と同じように、インド国内のどこかの企業に就職するのだろうと考えていました。しかし、これらのストーリーは私の将来観を大きく変えるほどの刺激を与えてくれました。努力して日本語を学べば、インド人である私でも日本のエレクトロニクス業界で働けるのだと信じられるようになったのです。

そこから、日本での生活や働き方について本格的に調べ始めました。その過程で、日本企業には次のような魅力があることを知りました。

日本企業で働くメリット

研究開発への強いコミットメントと世界トップクラスのエレクトロニクス産業

インド企業は、主にスキルを重視して採用を行い、社員にプロジェクトを割り当てる一方で、研究開発にはそれほど力を入れていない場合が多いと感じています。製品の品質向上にも、必ずしも強い関心が払われているとは言えません。これに対して日本企業は、製品の品質向上や新製品の開発に非常に熱心です。こうした姿勢が日本のエレクトロニクス業界全体に根付いているからこそ、世界をリードする存在となっているのだと学びました。

成長と革新を続ける日本のエレクトロニクス業界には、インド人卒業生に多くのチャンスがある

インドでは、エレクトロニクス専攻の学生向けの仕事が限られています。優秀な人材は多いものの、それを受け入れる企業が十分ではありません。一方、日本では人材需要が非常に高く、その不足を補うために海外からの人材を積極的に求めています。才能あるインド人卒業生が、日本で活躍できる余地は大いにあると感じました。

日本人の時間管理能力の高さ

日本人の時間に対する意識は群を抜いています。定時に出社し、会議にも時間通りに集まるといった個人の行動だけでなく、効率的な道路工事や、正確に運行される鉄道など、社会インフラ全体にもそれが表れています。残念ながら、インドを含む多くの国では、同じレベルだとは言えないと感じました。

日本企業のチームワーク精神

日本のエンジニアは、チーム内だけでなく、他社とも連携しながら大規模なプロジェクトを成功に導きます。これは、より個人主義的で成果重視の傾向が強いインド企業とは対照的です。この日本のエンジニアの協働的な姿勢に、私は大きな魅力を感じました。一人ですべてをこなすよりも、他者と協力して取り組むことで、新しい発見があり、より大きなプロジェクトにも関われると考えています。

日本で働くことの魅力:日本での生活

さらに、日本の食文化や美しい自然についても理解を深めました。技術力への真摯な取り組みと、奥深い日本文化を知るにつれ、日本で働きたいという思いはますます強くなっていきました。

日本語学習 ― 日本のエレクトロニクス業界への道

調査を進める中で、日本企業で働くためには日本語能力が重要であることも分かりました。そこで私は、FAST OFFER Internationalと提携しているSRM大学の日本語クラスに応募しました。

それ以前から、日本のアニメを通じて日本語の発音に興味を持っていました。SRM大学で日本語の授業を受講し、本格的に学び始めたことで、その関心は一気に高まりました。その後は、毎日午前2時から午後4時まで、自主学習と課題に取り組みました。卒業研究以外の時間は、すべて日本語学習に捧げる生活でした。疲れているように見えたかもしれませんが、実際には日本語を学ぶことへの情熱は日々高まっていったのです。

内定獲得までの、粘り強さと努力の道のり

SRM大学で日本語を学ぶ中で、私はFAST OFFER Internationalを通じて日本企業の面接を受ける機会を得ました。面接を受けてから実際に内定をいただくまでには長い時間がかかりました。数多くの面接に挑戦しましたが、なかなか結果につながらず、苦しい時期が続きました。以下は、日本企業の面接を通して私が直面した主な課題です。

日本企業の面接で直面した課題

日本企業とインド企業の面接スタイルの違い

面接を受ける前は、日本企業の面接がこれほど独自のものだとは理解していませんでした。インドでは、主にスキルや実務経験が重視されます。一方、日本企業では、技術力だけでなく、個人の価値観、日本語能力、さらにはリーダーシップ経験まで総合的に評価されます。

また、日本企業は応募者がどれだけ企業研究を行っているか、そしてその企業で働きたいという強い意欲を持っているかを非常に重視します。そのため、面接前には必ず企業のウェブサイトを熟読し、製品や事業内容について徹底的に調べました。加えて、製品が市場でどのように評価されているのか、業界内でどのようなポジションにあるのかについても調査しました。これらの準備を通じて、日本のエレクトロニクス業界で自分がどのようなキャリアを築きたいのか、そしてその企業でどのような道を歩みたいのかを具体的に考えるようになりました。

自身の経験と企業ニーズを結びつける難しさ

日本企業の面接を通過するためには、企業が求める人物像と、自分の経験や研究内容が一致していることが重要です。初期に面接を受けた企業の中には、私の専門分野との関連性が低い業界もあり、自身の強みを十分にアピールすることができませんでした。しかし、面接を重ねる中で、企業が求める人物像を理解し、それに合わせて自分の経験をどのように伝えるべきかを学ぶことができました。

こうした困難を乗り越え、数多くの日本企業との面接を経験する中で、面接における自己表現の方法や、自分に足りない点が次第に明確になっていきました。そしてついに、長い挑戦の末、憧れの企業から内定をいただくことができたのです。これは、私の人生の中でも最も大きな出来事の一つです。内定の知らせを受けた瞬間、心の底から喜びが込み上げてきました。

目的を忘れなかったからこそ、前に進み続けられた

内定を得るまでの約5か月間、思うような結果が出ない時期が続きましたが、それでも諦めずに努力を続けられたのは、「日本で働きたい」という強い想いがあったからです。この道のりは、まさに改善を積み重ねていく「カイゼン」の考え方そのものだったと感じています。

さらに、FAST OFFER Internationalを通じて、面接のために2度日本を訪れる機会を得ました。実際に日本を訪れたことで、「もう一度ここに戻り、今度は働く立場として日本に来たい」という気持ちが一層強まり、内定を得るその日まで努力を続ける原動力となりました。

日本企業からの内定 ― 日本のエレクトロニクス業界で夢を叶える

こうして私は、長年夢見てきた日本企業への就職を実現することができました。電子工学を専攻していた私は、半導体チップの製造に携わる企業から内定をいただきました。インドではエレクトロニクス分野の仕事が限られているため、電子工学出身者がITエンジニアとして働くケースも少なくありません。しかし私は、心から好きなエレクトロニクスの分野で働きたいと強く願っていました。日本企業で、まさに理想としていた仕事に就けたことを、心から嬉しく思っています。

入社後は、多くの新しい知識や技術を吸収し、将来的には最先端技術を開発できるエンジニアになることが目標です。また、入社予定の会社にはバスケットボールクラブがあると聞いており、ぜひ参加して、同僚との交流も深めていきたいと考えています。

日本で働き始める日が、今から待ちきれません!

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インドのアンナ大学にてコンピューターサイエンスと経営学をダブルメジャーで専攻する。ソフトウェアエンジニアリングとビジネススキルを日本企業とのインターンシップだけでなく、卒業研究や個人のプロジェクトにも活用してきた。フロントエンド・バックエンド開発や、マシンラーニングフレームワークの実装に精通する。

ヤンゴン工科大学の女子学生で電子通信工学を専攻。コントロールや無線通信に関心を持ち、卒業研究ではWifiのアンテナチップの機能最適化のためのシミュレーションを行った。学業以外ではシンガポールの学生との交流会や小学生向けに数学・英語を教えるアルバイト、日本語学習など様々な活動に積極的に参加し、明るく、目標に向かって粘り強く取り組む姿勢を持っている。

卒業研究では内水面コンテナ船の設計を行い、AUTOCADを用いて狭い川幅でも効率的に輸送できる船をデザイン。造船工学を専攻しながら設計や施工管理にも興味がある。明るい性格のミャンマー人理系女子。