アメリカの平均年収|GDP世界ランキングNo.1のアメリカの給与事情とは?
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IMF(国際通貨基金)が毎年発表するGDPランキングで、常に1位を獲得するアメリカ。GAFAMなど世界の名だたる企業が生まれ、今なお世界を席巻する大国ですが、実際アメリカで働く人たちは、いくらお金を稼いでいるのでしょうか?
今回はこのアメリカの、平均年収、新卒者の初年俸、そして業界ごとの給与事情について詳しく見ていきましょう。
【アメリカの平均年収】
※アメリカ通貨:$(ドル)※$1:約140円(2023年6月時点でのレートで換算)
アメリカ企業では通常年俸制をとっているため、平均月収という概念がありません。そのため、今回は平均年収のみ紹介いたします。
「Salary Explorer」によるとアメリカの平均年収は、$94,700(約1,319万円)で、現在の日本の平均年収が443万円なのでおおよそ3倍ほどの年収です。
給与は主に、スキルと経験値によって決まり、個人の能力が高いほど給与も高くなる傾向にあります。
その中でも特徴的なのが、
・あらゆる業界や分野において、2~5年の経験を持つ従業員は、初級レベルや若手の従業員よりも平均して35%高い収入を得ている
・5年以上の経験を持つ人は、経験年数が5年未満の人よりも平均36%多くの収入を得ている
・10年勤務すると給与は20%増加し、15年以上勤務するとさらに15%増加する
仕事での経験と同様に、学歴も収入に大きく影響します。学位別で現れた特徴も紹介いたします。
・中等教育以降のプログラムで証明書または卒業証書を取得した従業員は、高校レベルのみを修了した従業員よりも約17%高い収入が期待できる
・学士号を取得している場合は、証明書または卒業証書レベルまでしか取得していない人よりも約25%多くの収入が期待できる
・修士号レベルに達した専門家の場合、給与は学士号取得者よりも約30%高くなる
・博士号を取得できた場合、同じ職務で修士号を取得した人よりも約22%多くの収入が期待できる
上記のように収入を求める場合、学歴の重要性というのがわかります。
【新卒の初年俸】
アメリカの大卒初年度の年棒は、最低約$26,000(約362万円)から、最高$56,000(約780万円)と大きく差が開きます。
この影響は、企業規模も関係してくるが、大学の卒業有無や学士、博士号の取得など学歴も大きく関わってくる。アメリカでは、近年この年俸の価格が上がり続けており、2021年にはコロナ禍で失業率が過去最高値を出したものの、年俸に関しては過去最高水準に達したことを発表しています。
【業界ごとの給与事情】
※左列より年収が高い順に記載
業界別 | 平均年収($) | 業界別 | 平均年収($) |
健康と医療 | 144,508 | メディア / 放送 / 芸術 / エンターテイメント | 88,807 |
企業経営 | 130,841 | 出版と印刷 | 87,707 |
製薬およびバイオテクノロジー | 130,039 | 石油/ガス/エネルギー/鉱業 | 87,623 |
科学および技術サービス | 129,814 | 電気通信 | 85,438 |
法的 | 116,245 | エンジニアリング | 81,904 |
不動産 | 109,121 | ファッションとアパレル | 79,943 |
マーケティング | 108,784 | フィットネス / ヘア / ビューティー | 79,432 |
政府と防衛 | 107,286 | インポートとエクスポート | 79,137 |
カウンセリング | 106,317 | レクリエーションとスポーツ | 78,904 |
販売 小売および卸売 | 105,872 | ペットケア | 77,871 |
銀行業 | 105,254 | 法執行/警備/消防 | 76,576 |
環境 | 103,218 | 写真 | 76,075 |
教育・教育 | 102,895 | 介護・育児 | 71,994 |
事業計画 | 102,087 | カスタマーサービスとコールセンター | 66,742 |
会計と財務 | 99,460 | 工場と製造 | 66,069 |
航空会社 / 航空 / 航空宇宙 / 防衛 | 98,505 | 食品 / ホスピタリティ / 観光 / ケータリング | 64,478 |
バイリンガル | 97,900 | 設備・メンテナンス・修理 | 63,240 |
広報 | 97,318 | 自動車 | 63,013 |
情報技術 | 97,178 | 募金と非営利 | 61,726 |
保険 | 97,097 | 電気・電子貿易 | 61,546 |
購入と在庫 | 93,217 | 園芸・農作業・釣り | 58,170 |
人事 | 91,798 | 事務・受付・秘書 | 57,342 |
広告 / グラフィックデザイン / イベント | 91,175 | 建設・建築・設置 | 56,657 |
建築 | 89,859 | 宅配便 / 配達 / 運送 / ドライバー | 37,893 |
品質管理とコンプライアンス | 89,594 | 掃除とハウスキーピング | 35,164 |
※参考:WORLD SALARIES(Average Salary in United States for 2023)
上記を見ると、アメリカでは医療関連や製薬、化学テクノロジーなど専門的な技術を持った職業の収入が高い傾向にあり、宅配や掃除、建設など肉体労働をメインとした職種は、収入が低くなる傾向があることがわかりました。年収最上位と最下位の差は、$109,344(約1,523万円)です。日本の報道でも度々伝えられるように、アメリカでも未だ貧富の差があり、下位50%の世帯はアメリカ全体の富のうち2%しか持っていません。また物や地域によりますが、日本と比べアメリカの物価は約1.1倍〜6倍と高いため、収入の低い業界で働く場合は生活が困難であることがわかります。
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【まとめ】
アメリカンドリームではないですが、より多くの収入を得るためには、学歴や専門的な知識を蓄え即戦力として稼働ができる状態で入社をすることが大切であることがわかりました。
また、この記事をご覧になって頂いた方の中には、外国人材を採用するために、平均年収を調査していた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
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(脚注)
・(参考)WORLD SALARIES
・(参考)国際通貨基金