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オーストラリアの平均年収|多くの移民が活躍する多民族国家のオーストラリアでの給与事情とは?

目次

オーストラリアの平均年収|多くの移民が活躍する多民族国家のオーストラリアでの給与事情とは?

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広大な国土に美しい自然が調和をもたらすオーストラリア。約90万人の移民が生活していると知られており、近年では日本人の出稼ぎ先としても注目を集めています。そんなオーストラリアですが、働き手はいくらお金を稼いでいるのでしょうか?
今回はこのオーストラリアの、平均所得、新卒者の初年俸、そして業界ごとの給与事情について詳しく見ていきましょう。

【オーストラリアの平均所得 

※オーストラリア通貨:A$(オーストラリア・ドル)※A$1:約95円(2023年6月時点でのレートで換算)

Salary Explorer」によるとオーストラリアの平均年収は、A$90,800 (約862万円)で、月収はA$7,570(約71万円)です。現在の日本の平均年収が443万円なのでおおよそ2倍の年収を得ていることがわかります。オーストラリアでは、フルタイムと同様にパートタイムに対して 最低時給A$21.38(約2,029円)を義務付ける国内法があります。また、雇用主は労働者の退職年金に拠出することが義務付けられています。そして、大卒の初任給(年棒)は平均で、A$62,400(約592万円)ということがわかりました。

給与は主に、スキルと経験値によって決まり、個人の能力が高いほど給与も高くなる傾向にあります。
その中でも特徴的なのが、
・あらゆる業界や分野において、2~5年の経験を持つ従業員は、初級レベルや若手の従業員よりも平均して32%高い収入を得ている
・5年以上の経験を持つ人は、経験年数が5年未満の人よりも平均36%多くの収入を得ている
・10年勤務すると給与は20%増加し、15年以上勤務するとさらに14%増加する

仕事での経験と同様に、学歴も収入に大きく影響します。学位別で現れた特徴も紹介いたします。
・証明書または卒業証書を持っている人は、高校だけを卒業した人よりも平均で17%多くの収入を得ている
・学士号を取得した人は、証明書や卒業証書を取得した人よりも24%多くの収入を得ている
・修士号を取得した専門家は、学士号を取得した専門家よりも29%多くの収入を得ている
・博士号を取得した人は、同じ仕事をしながら修士号を取得した人よりも平均で 23% 多くの収入を得ている

上記のように収入を求める場合、学歴も関わってくることがわかります。しかし、オーストラリアで修士号や大学院資格を取得するには多額の費用がかかり、授業料はA$37,800(約359万円)からA$114,000(約1,082万円)で、期間は約2年が必要となります。そのため、高度な教育を受けるかどうかの決定は、個人の状況や経験などのさまざまな要因によって決まります。ただし、より高い学位を取得するための経済的コストに余裕がある場合は、約1年でコストを回収できるため、投資収益率としての価値があると考えられています。

 

【業界ごとの給与事情

※左列より年収が高い順に記載

業界別 平均年収(A$) 業界別 平均年収(A$)
健康と医療 141,005 出版と印刷 86,076
企業経営 127,997 石油/ガス/エネルギー/鉱業 85,005
製薬およびバイオテクノロジー 126,581 電気通信 83,930
科学および技術サービス 126,490 エンジニアリング 79,639
法的 114,441 フィットネス / ヘア / ビューティー 77,411
不動産 107,300 ファッションとアパレル 77,379
マーケティング 105,857 レクリエーションとスポーツ 76,696
カウンセリング 104,554 インポートとエクスポート 76,657
政府と防衛 102,633 ペットケア 75,024
銀行業 102,546 法執行/警備/消防 74,829
環境 100,354 写真 72,013
教育・教育 100,197 介護・育児 71,097
事業計画 99,519 カスタマーサービスとコールセンター 64,621
会計と財務 96,905 工場と製造 64,518
広報 95,729 食品 / ホスピタリティ / 観光 / ケータリング 62,744
航空会社 / 航空 / 航空宇宙 / 防衛 95,724 自動車 61,619
バイリンガル 95,643 設備・メンテナンス・修理 61,179
情報技術 94,752 電気・電子貿易 59,954
保険 94,273 募金と非営利 59,097
購入と在庫 91,658 園芸・農作業・漁業 56,567
人事 89,161 事務・受付・秘書 56,084
広告 / グラフィックデザイン / イベント 88,792 建設・建築・設置 55,555
建築 87,372 宅配便 / 配達 / 運送 / ドライバー 36,596
メディア / 放送 / 芸術 / エンターテイメント 87,191 掃除とハウスキーピング 34,679
品質管理とコンプライアンス 87,058

※参考:WORLD SALARIES(Average Salary in Australia for 2023)

上記を見ると、オーストラリアでは医療関連、法務関連など専門的な知識を持った職業の収入が高い傾向にあり、宅配や掃除、建設など肉体労働をメインとした職種は、相対的に収入が低くなる傾向があることがわかりました。年収最上位と最下位の差は、A$106,326(約1,009万円)と平均収入と同等の所得の差が出ています。そして、オーストラリアでは今後伸びてくるであろう5つの産業があります。
■鉱業
オーストラリアの鉱業は、鉄鉱石価格の上昇により、過去数年間で大幅な成長を遂げました。
■電気、ガス、水道、廃棄物サービス
オーストラリアの電力業界は、化石燃料から広範な風力発電や太陽光発電への移行に伴い、重要な変革を迎えています。
■建設
建設セクターはオーストラリアの GDP の約 9% を占めており、今後数年間で年間 2.4% の増加が予測されています。
■卸売業
卸売業はオーストラリアの雇用産業の上位 15 位内にしっかりと入っています。
■製造業
製造業は不安定な業界ですが、依然として国内最大の収益源の 1 つです。
これら5つの産業は高収益の可能性があると考えられています。

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【まとめ 

オーストラリアで平均給与は全体的に高い傾向にあり、その中でも鉱業、電力、建設、貿易、製造業が重要な産業であるということがわかりました。今後の成長にも注目です。

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(脚注)
・(参考)WORLD SALARIES
・(参考)Time Doctor

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