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中国の平均年収|経済発展が目覚ましい中国、その給与事情とは?

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中国の年収が高い学部

目次

中国の平均年収|経済発展が目覚ましい中国、その給与事情とは?

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経済発展が目覚ましい中国。
中国の華為が日本の新卒学生に対して月給40万円のオファーを出すなど、一般的な日本企業よりも高い給与を払う中国企業も出てきました。
しかし、中国全体で見た時、中国人の平均給与はどれくらいなのでしょうか?
中国の調査機関が発表した報告書をもとに、中国のお給料事情に迫ります。

※中国通貨:CNY(中国人民元)※1CNY:約19.34円(2023年1月時点でのレートで換算)

調査ソースについて 

主なデータソースは「2022年大学生就職率調査報告書」「2022年中国大学生就職率調査報告書」です。 

「智聯招聘」が発表した「2022年大学生就職率調査報告」によりますと、新卒者の平均月給は12.4万円で、2021年の14.1万円より12%低くなっているとのことです。 就職の方向性としては、やはり国有企業が卒業生の第一志望となっています。  

「麦可思」が発表した「2022年中国大学生就職率調査報告書」によると、2021年大学卒業生の就職先として、中小企業に就職する学生の割合は年々減少し、その一方で、大学を卒業後、大学院に進学する学生や、公務員試験を受ける学生が増加している傾向が見られると報告されてます。 

 

学部で最も給与の高い専攻トップ10 

2022年中国学生就職報告書によりますと、2021年卒で月収が高い学部専攻は以下となります。 

情報セキュリティ  14 
ソフトウェア工学  13.7 
情報工学  13 
コンピューター科学技術  13 
インターネット工学  12.9 
IOT工学  12.8 
エレクトロニクス科学技術  12.5 
マイクロエレクトロニクス  12.3 
情報管理と情報システム  12.3 
自動化  12.1 

(*表の月収の単位は万円)

「2022年中国学生就職報告」の調査データによると、2021年卒の学部生専攻のうち、情報セキュリティ専攻が平均月給14万円で最も高く、ソフトウェア工学、情報工学、コンピューター科学技術専攻が続いています。表からも分かるように平均月収のランキング上位は科学技術専攻であることが分かります。 

また同調査データによると、現在の厳しい中国の雇用情勢のために、大卒者の給与上昇率は鈍化しており、そのため、大学院試験や公務員試験を選択する人の割合が継続的に増加していると報告されています。実際に、過去5年間で公務員試験の準備をしている学部卒者の割合は2倍に増加しています。 

 

中国大手企業の平均年収 

企業名  開発職  アルゴリズム職 
アリババ  688  802 
テンセント  612  668 
バイトダンス  687  745 
美団  707  802 
拼多多  1031  1165 
快手  802  840 
京東  535  707 
百度  650  783 

(*表の年収の単位は万円)

データによると、平均年収が最も高いのは拼多多で、開発職、アルゴリズム職はそれぞれ1031万円、1165万円で、唯一1000万円を超えています。1000万円以上の平均年収を得られる企業は拼多多のみでしたが、他の大手企業の平均年収も中国人の平均年収と比較して3倍や4倍近い年収を手に入れています。

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まとめ

2020年以降、コロナの影響で多くの中国企業が人員整理を始めており、そのため大卒者は公務員など、より安定した職を求めるようになりました。 また、中国では一部の大手企業の平均収入は高いですが、中小企業の給料は、依然として低い水準にとどまっています。

また、この記事をご覧になって頂いた方の中には、中国の人材を採用するために、平均年収を調査していた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
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