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日本で迎えた初めてのゴールデンウィーク:インドから日本へ、私の物語

内定先企業

小型貫流ボイラ・舶用補助ボイラ・排ガス(廃熱)ボイラ・水処理機器・食品機器・滅菌器・薬品等の製造販売、メンテナンス、環境計量証明業、等

インド出身で日本就職を目指していた学生は、日本語をゼロから学びながら面接の不採用を経験し、友人たちが先に内定を得る中で就活に苦労していました。FAST OFFER Internationalの支援を受けて面接対策と再挑戦を続けた結果、自分の性格に合う日本企業から内定を獲得し、現在はその会社で働きながら日本の職場文化とワークライフバランスを実感しています。

Profile

国籍・地域
インド
大学
プネ大学
学部
コンピューターサイエンス
最終学歴
学士

日本で迎えた初めてのゴールデンウィーク 

日本の職場文化には、「とにかく働きすぎる」という固定観念があります。けれど、これまでの私の経験は、むしろその反対でした。たしかに日本の人たちは、非常によく働き、仕事も早く、効率的です。ただ、その仕組みの一部として、仕事と私生活の時間の境界がはっきりしているのだと感じます。それをもっともよく表しているのが、「ゴールデンウィーク」かもしれません。 

今年、私は日本で初めてのゴールデンウィークを経験しました。毎年4月ごろになると、日本中の多くの人たちが長期休暇を取ります。日本にはゴールデンウィーク以外にも祝日がたくさんありますが、このまとまった休みがあることで、より遠くへ出かけ、より長く、より充実した時間を過ごすことができます。ゴールデンウィーク中は地元の店が閉まっていることも少なくないので、その点を考えて旅行の計画を立てることも大切です。 

私自身は、インドの友人たちと一緒に、1年前からゴールデンウィークの予定を立てていました。友人のうち1人はすでに日本で働いていて、2人は内定を得て日本へ渡る予定でした。そして当時、まだ内定をもらえていなかったのは私だけでした。そんな中、私はみんなを集めて、ついに伝えたかった嬉しい知らせを共有しました。ようやく日本での内定をもらえたのです。私たちは大喜びしました。やがて、それは私たちの多くにとって、日本で過ごす初めてのゴールデンウィークにもなるのだと気づいたのです。 

 

日本に足を踏み入れ、日本の企業文化を体感して 

実際のところ、世界のどこでもそうであるように、企業文化は会社によって大きく異なります。それでも、私の会社での経験はとても素晴らしいものです。日本企業の国際化が進み、労働者の権利を守る厳しい政府規制のもとで運営されていることも一因かもしれませんが、私の会社は長時間労働を防ぐことに積極的に取り組んでいました。出社時間を守ることに厳しいルールがある一方で、定時に退社することについても同じくらい厳格です。仕事を家に持ち帰ることもありませんし、勤務時間を超えて働くこともありません。勤務後に同僚と話すことがあっても、仕事の話題になることはありません。 

だからこそ、ゴールデンウィークの予定を立てるときにも、同じ感覚がありました。会社ごとに文化の違いはあるにせよ、日本中の多くの企業がゴールデンウィークを大切にしようとしています。ゴールデンウィークをしっかり守るということ自体が、働く時間と、遊び、休む時間の両方を尊重する国全体の姿勢を示しているように思えます。そうした余暇の時間の中で、人はあらためて「なぜ自分が働いているのか」を思い出すのです。 

 

日本を目指した私の旅の原動力 

日本で働くことを夢見るインド人としての私の道のりは、決して平坦ではありませんでした。たくさんの努力と忍耐が必要でした。ゼロから日本語を学び、友人たちが自分より先に成功していくのを見つめ、日本企業の面接にも落ちました。それでも今、こうして夢をかなえて日本で暮らしてみると、すべてが報われたと心から思えます。あきらめずに続けてきて、本当によかったです。 

私が日本を夢見るようになったのは、大学1年生のときでした。近所の人が日本へ行く道を切り開き、実際に成功したという話を聞いたのです。そのとき私はすぐに、「その人にできたのなら、自分にもできるはずだ」と思いました。日本語の勉強を始めましたが、その後パンデミックがその計画を妨げました。卒業後、フルタイムで働きながら、ようやく再び日本語の勉強を再開することができました。 

それは簡単なことではありませんでしたが、ありがたいことにFAST OFFER Internationalが支えてくれました。私はYouTubeの動画もたくさん見て、日本ではテクノロジーと文化がいかに深く結びついているかに感銘を受けました。彼らの仕事への姿勢、雇用の安定、集中力、そして社会の中に表れている数々の優れた成果に強く惹かれました。何世紀も前から続く伝統的な寺院を訪れたかと思えば、通りの向こうには最先端の新幹線が走っている。そんな日本の姿に魅了されました。Vlogやアニメを見るたびに、私は自分の努力がなぜ価値あるものなのかを思い返し、勇気をもらっていました。特に私を強く励ましてくれたアニメは『ハイキュー!!』と『はじめの一歩』です。どちらも、逆境の中にいる主人公が、自分の最高の姿を目指して懸命に努力する物語でした。 

 

日本企業の面接での経験 

日本語を学び始めて1年後、私はついに面接のために日本へ渡ることができました。FAST OFFER Internationalは、日本特有の微妙なニュアンスまで含めて丁寧に指導してくれ、安心して練習できる建設的な場を与えてくれました。FAST OFFER Internationalのスタッフの皆さんも私も本当に一生懸命取り組みましたが、その1週間の渡航支援付き面接旅行では、結局内定を得ることはできませんでした。 

理由は、私たちにはどうすることもできない「性格の相性の不一致」だと言われました。けれど、キャリアアドバイザーでありメンターでもあった担当者は、会社に合わせるために自分の性格を変えるべきだとは言いませんでした。たしかにその場では通用するかもしれませんが、実際に働き始めてからその作られた自分を維持できなくなれば、結局は自分自身が苦しくなるからです。努力してきたことが報われなかったのはつらいことでしたし、受け入れるのも簡単ではありませんでした。それでも私は、FAST OFFER Internationalと一緒に進み続けることに決めました。たとえ自分はまだ結果が出ていなくても、ほかの友人たちはみな彼らのサポートで成功していたからです。私はまだ、自分にぴったりの出会いにたどり着いていなかっただけなのだと、自分に言い聞かせました。 

そして、あきらめずに続けて本当によかったと思っています。その後、彼らは私にある会社を紹介してくれました。その会社とはオンラインで2回面接を行い、3回目は直接会いたいと言ってくれました。しかも、2度目の日本渡航費まで支援してくれたのです。前回の不採用で感じた拒絶感とは対照的に、その会社はそれほどまでに私に会いたいと思ってくれていました。 

 

自分にぴったりの日本企業との、甘く輝く成功 

最終面接のとき、私は『はじめの一歩』の主人公・幕之内一歩に強く自分を重ねていました。どのエピソードでも、一歩は打たれ、苦しみ、自分の力を100%出し切れないもどかしさを抱えているように見えました。けれど、いくつもの試合と痛みを経て、彼はついに自分の力を完璧に調整できるようになります。その試合は本当に見事で、すべてのピースがぴたりとはまり合うような、長く険しい登山の末に山頂へたどり着いたような感覚でした。私も、ついに内定を勝ち取ったとき、言葉を失うほど驚き、胸がいっぱいになりました。心の底から嬉しかったのです。これまでの道のりの一つひとつの苦しさは、荒く切り出された大理石を少しずつ削り、ついにその中にあった傑作を姿現させるために必要な工程だったのだと思えました。長いあいだ心に描き続けてきたビジョンが、ようやく現実の世界に現れ、人に認めてもらえるものになったのです。 

今、私が選び、そして私を選んでくれたこの会社で働く毎日は、まるで帰る場所にたどり着いたような感覚です。 

 

日本の会社での今の経験 

現在、私はこの日本の会社で働き始めてまだ2か月目です。そんな短い期間でも、彼らの見事な規律とワークライフバランスを実感しています。しかも、その卓越性は決して優しさを犠牲にしていません。新しい環境に慣れようとしている私に対して、同僚たちは本当に親切で、時間を割いて助けてくれます。私の性格は、この会社にぴったり合っていました。

 

ゴールデンウィーク2025――まだ始まりにすぎない 

あの計画を立ててから1年後、ついに私たちは友人同士で日本を旅することができました。その中でもとりわけ忘れられないのが、日本でも屈指の人気観光地である伏見稲荷大社を訪れたことです。 

そこでは、山に沿って長い道を登っていきます。中腹には目印となる石があり、それにまつわる興味深い瞑想のような習わしがあります。その石を見つめながら、自分にとって大きな課題や目標を思い浮かべるのです。そして、それを実現するのがどれほど難しいか、そこへ到達するまでに何をしなければならないかを想像し、その重みを石の重さと重ね合わせます。最後にその石を持ち上げてみるのですが、意外なほど軽く感じるか、あるいはとても持ち上げられないほど重く感じるかによって、その目標がどれほど大変なものになるかがわかる、とされているのです。 

私もその手順に従って石を見つめながら、自分の願いを思い浮かべました。たくさんの新しい友人に出会い、できるだけ長く日本で暮らしたい――それが私の目標でした。そして実際に石を持ち上げてみると、羽のように軽かったのです。 

 

私の目標―ゴールデンウィークから、黄金の人生へ 

日本での毎日は、まるで夢の中にいるようです。私はずっと、海や川の近くで暮らすことに憧れていました。そして今、アパートの窓の外には海が見えます。もちろん、これから先にもまだたくさんのことが待っています。目指したい目標も、成し遂げたいことも、人生をよりよくしていく方法も、まだまだたくさんあります。友人たちと一緒にゴールデンウィークを楽しむという短期的な目標のほかに、私は大きな目標も見据えています。 

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コンピュータサイエンス専攻のインド人学生。学校でのプロジェクトは特定の物体や人物を正確に追跡・追従できるスマートドローンを開発し、Python, C++, Java等のITスキルを持ち、コーディングに自信を持つ。学内科学フェアコンテストで1位受賞、ハッカソンで学内3位を受賞実績あり。WEBサイト開発、クラウド開発、アプリ開発、その他ソフトウエア開発全般で活躍する人材。

現在マレーシアの日系メーカー企業で就労中。製造・組み立て・設計開発担当として2年間の経験があり、日本人との通訳も担当した。大学3.4年時の2年間で日本の大学への留学経験がある。

インドのプネ大学・電子通信学部を卒業し、現在はコンサルティングファームでバックエンドエンジニアとしてサーバの監視・管理を行なっている理系人材。卒業研究ではFPGAを使用した信号機コントローラーの設計と実装をテーマに、信号機の節電と部品の節約を図った。仕事で日本語を使う機会があるため会話レベルが高く、面接は問題なくできる。