ASIA to JAPANは、北京大学キャリアセンターのスタッフ7名を日本に招き、7月19日〜23日にかけて、北京大学のOB・OGが活躍する企業へ訪問を行いました。北京大学では、在校生の海外企業への就職活動を円滑かつ促進させるために、海外で活躍するOB・OGに対して、毎年ヒアリング調査を行なっています。しかし、新型コロナの影響で中国国内ではロックダウンや海外渡航への制限などが行われ、コロナ禍以降は実施されていませんでした。
今年の4月より、中国からの入国制限が緩和されたことを受け、同調査を数年ぶりに実施することになりました。その際、2012年より毎年北京大学向けに同様の招致を行なった実績を持つ、ASIA to JAPAN代表の三瓶に白羽の矢が立ち、招聘や企業アポイント、企業訪問まで調整・実施をいたしました。
【企業訪問実施の目的】
北京大学による企業訪問の主な目的は、
・日本で就職した学生の調査
・日本の企業が求める人材像の調査
の2項目でした。
「学生は宝」と考える北京大学では、在籍している学生が卒業後に希望する進路に進めるよう大学として情報の収集や調査を実施しています。
今回は日本に本社や支社を構える大手の外資系コンサルタント会社、外資系通信会社、アパレルブランドなどにご協力いただき、そこで働くOB・OGへヒアリング調査が行われました。
【北京大学×ASIA to JAPANの提携】
以前より、北京大学の学生と企業のマッチングを行なっているASIA to JAPANですが、今回の企業訪問を皮切りに、日本企業と北京大学の学生を結ぶ架け橋となるよう、この度提携を結ぶ運びとなりました。
提携を結ぶにあたり、北京大学は3段階のレベルに分けた目標を掲げました。
■マクロレベル
- 国家と地域の経済政策の持続的改善
RCEP※1の発効により、日中経済貿易協力の余地がさらに広がり、科学技術イノベーション分野での協力に大きな可能性が生まれる。 - オープンかつWINWINな日中人材交流政策
日中の人材が長期的に科学技術の交流行うことで、交流する人数を持続的に増加する。
■メゾレベル
- 人材市場にて良い仲介として稼働
成熟した求人のプラットフォームを利用することで、通常の半分の労力で2倍の結果を見込む。
ASIA to JAPANは、日本の企業に中国人学生が就職できるように良い仲介として動く。
■ミクロレベル
- 個人的の向上
インターナショナルな海外企業で働くことを望んでいるため、グローバル人材としてグローバルの視点を持ち、人材獲得競争において有利となるよう成長させる。 - 企業の向上
日本企業のグローバル化は日増しに進んでおり、特に中国での事業拡大による需要の拡大など、海外展開には多様なバックグラウンドを持った優秀な人材が求められている。
※1:ASEAN加盟10ヵ国と、そのFTAパートナー5ヵ国からなる地域的な包括的経済連携協定
【北京大学×ASIA to JAPANの今後の展望】
北京大学の学生と日本の企業との架け橋として提携を結ぶこととなったASIA to JAPANですが、今後の展望として大きく3つについてまずは注力します。
- 就活支援の強化
現状は交流訪問、宣伝、リクルートイベントなどを実施しているが、さらに定期的に企業訪問、日系企業の奨学金補助、大型リクルートイベントやIT新アイデア応募大会など本格的に提携項目を独自のブランド化とする。 - 北京大学卒業生が日本で働けるような仲介プラットフォームの形成
北京大学はASIA to JAPANにサポートを提供し、大学の内外において提携項目に関する宣伝を実施。さらに、その場所や人員の提供を行う。 - 持続可能な仕組みを作る
北京大学の日中交流リソースを集め、ASIA to JAPANを通じ北京大学の就職コンサル部門や学生団体と協力をとる。そして、北京大学に影響力のある海外就職プロジェクトや、学生にとって人気がある日本への就職手段などの仕組みを整える。
【大型イベントの構想】
北京大学との連携を皮切り、ASIA to JAPANでは本年中に中国にて大型のオフライン就活イベントの実施を計画しております。主に、北京大学に通う学生や、その周辺の大学に通う学生を対象とした面接会です。
中国では、日本だけでなく海外での就職を求める学生が多くいます。さらに北京大学は、世界大学ランキングでも17位と、39位で日本トップの東京大学よりも上位に選ばれるほど、狭き門を潜り抜けた優秀な人材が集まり日々切磋琢磨しています。
企業にとって求めているレベルの即戦力が見つかるチャンスかもしれません。
【まとめ】
今回は、北京大学キャリアセンターの日本企業訪問のレポート、そしてASIA to JAPANとの提携についてご紹介いたしました。
次回は、北京大学の学生の就活事情についてご紹介いたします。
北京大学の学生だけでなく、外国人採用について気になる方は、ASIA to JAPANに気兼ねなくお問い合わせくだい。
●ASIA to JAPANお問い合わせ:https://asiatojapan.com/contact-us-1/