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海外大学の日本人留学生と企業の交流会を実施!学生の70%がオフラインでの交流を希望

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海外大学の日本人留学生と企業の交流会を実施!学生の70%がオフラインでの交流を希望

12月22日、ASIAtoJAPANは海外大学に正規留学中の日本人学生を対象に、学生と企業の対面交流会を実施。冬休み期間に一時帰国中のイギリス、アメリカ、オーストラリアの大学生約20名が集まり、三菱商事、ICMG、エックス都市研究所の3社と交流しました。

・開催の目的

異文化・異言語の環境で大学生活を送る海外大学生には、日本の就活情報を掴むのが難しいという課題があります。従来は日本人学生会などを通じて口コミで情報収集をしていましたが、コロナ禍で大学の先輩・後輩との関係性が分断され、それも困難になっています。

そうした現状を受け、学生が企業の情報収集を行うと同時に、海外大学出身者の就活体験談や卒業後のキャリアを直接確認できる場を提供することを目的とし、参加企業3社の海外大学出身者にもご協力いただき、本交流会を開催しました。

・交流会の様子

交流会では、まず3社からぞれぞれ15分程度で会社説明を行っていただきました。その後学生を6〜7人のグループに分け、20分間の企業交流会を3回実施。企業側からは人事と海外大学出身の若手社員が参加し、全ての学生が3社と交流を行いました。

学生からは積極的に質問が上がり、20分では時間が足りないほどの盛り上がり。「何年目から海外駐在に行けるのか」といった具体的なキャリアに関する質問の他、「大学では〇〇専攻だったのに、なぜこの会社に入ったのか」といった海外大学出身者への質問も寄せられました。

日本は総合職採用がメインであり、大学の専攻と志望する会社や専攻が紐づかないケースも多いですが、海外では大学の専攻を基に就職先を決めるのが一般的。こうした背景の違いから来る質問も目立ち、海外大学生ならではの疑問や悩みが垣間見えました。

参加者は大学3年生が中心でしたが、1〜2年生のこれから就活を始める学生も多く、就活の進め方や大学時代にすべきことなど、基本的な就活に関する質問も散見されます。1〜2年生の中にはすでに企業研究を始めている学生もおり、企業からは「意識が高い学生が多くて驚いた」という声が寄せられました。

企業交流会後は、希望者に対して個別相談会や質疑応答の時間を30分間設けました。中には履歴書を持参し、担当者に手渡す学生も。情報収集の機会提供を目的に開催したイベントでしたが、今後の選考につなげようという学生の意識の高さを感じます。

その背景には、留学生の就活への不安があります。日本に帰国するタイミングが限定されており、日本の学生と比較して情報量が圧倒的に少ないことへの焦りから、限られた機会を最大限生かそうとする行動につながっているのだと考えられます。

・開催後の学生の声「対面で企業の話を聞きたい」

終了後に学生に対して行ったアンケートの満足度は100%。「新しい企業と出会えた」「たくさん話すことができた」といった声が目立ちます。

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「企業のことをより理解できた」

「さまざまな企業の詳しい説明を聞くことができ、自分の持つ疑問を解決できた」

「ここでしか聞けない情報が得られた」

「興味のある企業と出会えてよかった」

「企業の方に個人的な質問もできて、親近感が湧いた」

「社員の方がどのような志でその会社に入社することを決めたのかなど聞けて、まだ就活軸が定まってない私にとって、良い指針になった」

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また、今後どういった就活イベントに参加したいか聞いてみたところ、7割の学生が対面での開催を望んでいることがわかりました。

「企業概要を聞いたあと、近い距離で質問する機会があったのがよかった」「企業の方たちだけでなく、海外で勉強をしている同年代の方たちと気軽に話せた」といったイベントの感想からも、学生たちが直接の交流に価値を感じていることが見受けられます。

本イベントはFAST OFFER登録者に向けて案内をしましたが、想定より早いスピードで定員に達したことからも、企業と対面で接点を持ちたいという留学生のニーズを実感しました。オフラインでの相互交流の機会を求める学生ニーズは企業が思っている以上に高いのかもしれません。

コロナ禍でオンラインセミナーが普及しましたが、気軽に参加できる反面、参加者が多い分質問がしづらかったり、企業からの一方的な説明で終わってしまいやすかったりといった課題もあります。海外大生の場合、時差の兼ね合いでオンラインセミナーの開催時間が深夜になってしまい、負担が大きいという悩みも。

とはいえ、海外大生とオフラインでの交流を持つのは難しい面もあります。物理的な距離があり、各大学の試験や長期休みのスケジュールが異なることから学生の帰国のタイミングもさまざま。毎年対象者が入れ替わる新卒採用において、海外大学の正確な情報を入手するハードルが高いのも事実です。

ASIAtoJAPANは北米・欧州の約50大学に直接足を運び、現地での就職ガイダンスなどを通じて海外大生と接点を持っています。各大学の日本人学生会ともつながりがあり、リアルタイムで各大学のスケジュールを含めた状況を確認しています。

そういった情報を元に、海外大生の帰国のタイミングを狙った日本での採用説明会や現地の大学に赴くオンキャンパス説明会などの開催時期や採用ノウハウの提供が可能です。

また、今回の交流会は2024年夏に規模を拡大して実施予定。海外大生の採用をご検討の企業の方はお気軽にお問い合わせください。

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