浦項工科大学（POSTECH）の基本情報

大学の基本情報

浦項工科大学（POSTECH、ポステック）は1986年に設立された私立の理工系研究大学である。韓国企業のPOSCOが主体となり、科学技術分野で国際社会でも活躍できる高度人材の育成を目的に設立された大学である。韓国の伝統的な有名大学と比較すると歴史は浅いが、韓国国内での評価はとても高く、韓国理工系トップ大学であるKAISTと双璧をなす大学として認識されている。韓国国内だけでなく、アジア、世界でもトップクラスの大学でランキングでは常に上位にランクインする。建国理念にあるように少数精鋭の優秀な学生が通う大学であり、学生数は学部生と大学院生を合わせても約3500名。合格率も16%と入学するのが難しい難関大学。授業はKASITと同様に大部分が英語で行われる。

キャンパスは、ソウルから離れた美しい海岸風景で知られる浦項にある。東京ドーム約34個分の広さを誇るキャンパスには、学生が勉強に集中できるように、快適な学生寮やカフェ、コンビニ、スポーツ施設や図書館が設置されている。

大学の特色

POSTECHでは複数の分野を横断する複雑な問題や課題に取り組む学際的な教育が根底にある。大学にはスピントロニクス研究センターや人工知能研究センター、基礎科学研究所など、学際的な研究センターや研究所が設置され分野を超えたコラボレーションが促進されている。この複数の分野を横断する学際的な研究により、POSTECHはアジアにおける科学技術研究所のリーディング機関としての地位を確立している。

POSTECHは研究力の高さに定評があり、一流の学術誌でもその研究の質の高さが評価されている。大学には分子分光学・動力学センター、計算生物学センター、先端材料発見センターなど、特定の分野に特化した研究センターが設置されている。この強力な研究インフラを使いこれまでに、水素を燃料とする燃料電池地動車を世界で初めて実用化や、大腸がんを発見するためのワイヤレスカプセル内視鏡の開発、手術計画用の３Dプリント心臓モデルの開発など、多くのイノベーションを起こしている。

POSTECHは国際的に高い評価を得ており、世界中から学生や教授が集まっている。アジア、ヨーロッパ、北米の主要な大学や研究機関と提携しており、学生や教職員は共同研究や交流プログラムに参加することができる。さらに、POSTECHには国際大学院プログラムなど、いくつかの国際的なプログラムがあり、学生が世界中の一流の学者と一緒に勉強したり、研究したりする機会も提供されている。

韓国での評価

POSTECHは学問の卓越性、研究成果、革新性など研究者を育てる機関、そして高い研究成果を出す大学として高い評価を得ており、韓国の科学技術の発展への貢献が広く認められている。設立されてからの歴史は比較的浅いながらも、韓国の国内大学ランキングでは常に上位に位置し、理工系の学部を目指す学生にとっては、憧れの大学である。

POSTECH生の就職先

POSTECHは、卒業生の就職実績がとても高く、卒業と同時に就職する学生の割合が高い。卒業生は、サムスンやSKハイニックス、現代、そして大学設立の中心であるPOSCOなどの韓国超大手企業や、POSTECHやKAIST、海外の大学院に進学することが多い。これに加え、政府機関やスタートアップ企業に就職する学生もいる。どの企業、機関に就職する場合でも、POSTECHの学生は高い批判的思考、創造性、問題解決能力を身につけているため、雇用主から高い評価を得ている。

POSTECH（Pohang University of Science and Technology） のプロフィール

基本情報のまとめ

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