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【セミナーレポート】「IITプレースメント 2023」結果速報&トレンド 解説セミナー

目次

【セミナーレポート】「IITプレースメント 2023」結果速報&トレンド 解説セミナー

ASIA toJAPANは、【インド工科大学の採用・最新情報!「IITプレースメント 2023」結果速報&トレンド 解説セミナー】を、1月23日に開催しました。

インド最高峰の理系大学である「インド工科大学(以下:IIT)」は、毎年約100万人の学生が受験に挑み、合格者はそのうちの1%と、優秀な頭脳と弛まない努力で合格を勝ち取った学生が通う大学です。ASIA to JAPANは、IITの運営担当者と長期に渡って連携を取っており、日本企業がスムーズにIITプレースメントで学生を採用できるよう、支援を行なっています。

今回は、2023年度の結果をベースに、2023年のIITプレースメントの傾向と、2024年のIITプレースメントのトレンドをASIA to JAPAN代表の三瓶が解説、予測するセミナーを開催しました。
本記事では、その内容の一部を抜粋してご紹介します。


IITプレースメントの結果速報セミナーの概要

●トークテーマ
・2023年 IIT採用の振り返り(応募状況、選考歩留り、内定承諾状況など全体結果の報告)
・オンラインとオフラインの割合と効果・影響について
・GAFAMなど有力企業の参加状況を含めた競争環境について
・2024年プレースメント(面接会)の環境予測と対策
・IIT以外のインド各大学の状況について

●登壇者
株式会社ASIA to JAPAN
代表取締役社長 三瓶 雅人

 


IITプレースメント(インド工科大学面接会)とは?

IITプレースメントとは、IIT全23校が12月1日以降から一斉に行う採用面接会のことで、企業は大学が指定したスロット(日程と時間枠)のみで採用活動を行わなければいけません。また、スロット内で全ての面接を終わらせて、当日中に内定を必ず出し、学生は受諾か否かをその日のうちに決めるというものです。この採用システムは「通常プレースメント」と呼ばれ、企業は12月1日以前に個別で学生にアプローチをかけることを禁じられています。

23校のうち一部(2023年度は13校)は、別途「早期プレースメント」を実施しています。名前の通り、10月中旬からプレースメントを実施するもので、グローバル企業や高額給与を保証できる企業が対象で、一部のIIT校の学生に早期で面接を行えるというものです。

2023年度の面接方法は、オンラインとオフラインの2つで実施されました。

(プレースメントについて詳しく知る:IIT学生の採用方法を解説!IITプレースメント(面接会)のポイントとは?

 

「IITプレースメント2023年」結果速報

2022年との違い

2022年の状況と比べると、2023年度の就活市場は5つの変化を感じるものでした。

注目ポイント①「大手IT企業の不振」

この中でも特に注目なのが、「GAFAMの本社がほぼ不参加」という点です。IITの卒業生は、GAFAMの本社など世界大手のIT部門で活躍し続け、常に引く手数多の存在です。その実力や実績から、長年GAFAM各社が本社での採用に力を注いでいました。しかし、そんな各社の現状について三瓶は、

三瓶:「コロナ禍の際に若手を多く採用しましたが、去年と一昨年に大幅なリストラが行われました。そのため、現在は若手の未経験者を採用していません」

と、大手IT企業の採用不振をポイントにあげました。

注目ポイント②「厳しいビザ審査」

三瓶:「現在アメリカでは、外国人の入国制限がとても厳しくなっています。前大統領トランプ政権下で強化された施策ですが、現在のバイデン政権もその規制を緩和させていません。その原因が、職に就けない若手の自国民の存在です。自国の若者を採用せず、就業経験の無い若手の外国人を雇うことに疑問を抱いた前政権が、ビザの審査を厳しくしました。企業は、外国の人材をアメリカの人材と比較し、必要性を証明しなければいけません。ビザ申請のために、証明を行ってまで採用するにはコスパが悪いということも、GAFAM各本社が不参加となる要因となっています」

と、企業単体だけでなく、アメリカ全体の社会問題が影響している事をあげました。

注目ポイント③「日本企業が有利に」

GAFAMの本社での採用は、上記ポイント①・②が要因となり、今回のプレースメントへ不参加となりました。結果として、日本企業は例年とそこまで条件を変えずとも、スロットや日程をより優位な所まで上昇することができた、ということが今回の大きなポイントです。

 

2023年のIITプレースメント:ASIA to JAPANの実績

●採用支援実績とASIA to JAPANの強み

2023年は、全23校を対象に全体で55のプレースメント採用を支援しました。
採用の支援にあたっては、全23校からターゲットにすべきIITをご提案します。

三瓶:「我々は、企業様が提示できる年収額や、採用したい学生像のヒヤリングを行なった上で、条件に一致し狙うべき大学をご提案する支援を行なっております」

長年IITとの良好な関係を構築しているASIA to JAPANでは、IITからのヒヤリングや過去の実績から導き出した手法をもとに、企業ごとに寄り添った提案を行っています。IIT学生の採用について気になることがあれば、気軽にお問い合わせください。

●内定承諾率100%を獲得

三瓶:「複数の企業様を支援させていただいており、2023年の相応募数は約2万人でした。そのうち、1次面接時に564名に絞られ、総内定者が162名、そして154名の内定承諾者を獲得することができました。こちらは、対前年で20%増えた結果となりました」

この中で重要な点は、過去も含めて支援を行なった全社で内定承諾が出ているということです。日本人学生を採用する際には一定の内定辞退を見越した採用が必要になりますが、ASIA to JAPANが支援するIITからの採用は、企業様の要望を加味した上で最良な対象校を提案するため、高確率で内定承諾を得られています。

 

2024年のIITプレースメント:トレンドを予想

ASIA to JAPANが予想する、2024年のプレースメントで重要となる5つの事項を紹介します。

IITプレースメントに参加する企業は、全23校あるIITの中でもランキング上位の”Old IIT”を狙いがちですが、競合も多いため、そもそも面接ができないというケースも発生し得ます。
IITの学生は、学部を優先し入学している傾向もあるので、専攻次第では、求めている人材が”New IIT”にも存在している可能性が大いにあります。しかし、その事実はあまり知られていません。”New IIT”であれば競合も少なく優秀な人材を採用できる確率が高くなります。
そのためにも、どの大学を対象にするのかがとても重要となります。

なおNew IITを対象とした場合、オンライン参加であれば、1日に複数校の学生を対象にすることもできます。

その他について気になる方は、気軽にお問い合わせください。

(関連記事を読む:【12月1日からスタート!インド工科大学採用面接会の全貌 】11月先行開催「FAST OFFER JAPAN DAY 2023」の取り組みとは?

 

予想① 各国の年収提示額

三瓶:過去5年の年収提示額が図の金額で、この金額内を上下しています。2024年度も、この金額内での提示が多いのではと予想しています。高額提示が多いアメリカでは、ヘッジファンドがとくに高額提示を行う傾向にあり、毎年2〜3名の学生を採用しています。Old IITのコンピューターサイエンス学部の学生の採用を検討する場合、最低でも600〜800万円の提示が必要になるでしょう。一方で、New IITの学生の場合は、400万円の提示から採用できるのではと予想しています。

 

予想② 就活市場の状況の変化

三瓶:2024年度も、GAFAM本社は不参加の可能性が高いです。理由として、大統領選が今年ありますが、ビザの審査が緩和しないであろうという予想になります。全校トップ500位に入るTOP層の学生を採用するには、最低でも年収1,000万円の提示が必要となるでしょう。この金額提示が難しい場合、比較的融通が利きやすく穴場となっているNew IITを狙った採用を行うことを検討すると良いでしょう。

 

IITについてさらに詳しい情報が知りたい方は、お気軽にご相談ください

今回は、2023年の結果速報、そして2024年のトレンド 解説セミナーでお話をした、一部を紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。

ASIA to JAPANは、アジアトップクラス大学に通う外国籍学生の採用支援、そして企業が行う外国人採用の採用支援を行っています。
今回のような、企業が必要とする高度外国人材の採用に関するセミナーを、定期的に開催しています。

そして、今回のIITプレースメントでの採用支援以外にも、アジアトップ大学を中心に、日本での就職を希望する優秀な理系学生と企業をマッチングする採用面接イベント「FAST OFFER」も、定期的に開催しています。

三瓶:IITの学生は、ほぼ全員日本語を話せません。どうしても日本語を話せる学生を採用したいという場合は、FAST OFFERをご活用ください。ASIA to JAPANでは、11ヶ国1地域にある22大学と提携を結んでおり、各大学で日本語講座を開講しています。こちらは、1年半のプログラムで日本語を話せる理系学生を育成しています。このプログラムを卒業した生徒が、FAST OFFERを通じて日本企業に就職をしています」

外国人材採用に興味や不安がありましたら、ASIA to JAPANへ気兼ねなくお問い合わせください。

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