成均館大学の基本情報
成均館大学(Sungkyunkwan University)は1946年に設置された私立研究大学である。1398年の朝鮮王朝時代に設立された最高教育機関である成均館の名前を冠しているため、それを母体として考えた場合、アジア最古の大学と言われている。1996年からは韓国を代表する大企業のサムソンが成均館大学の運営に参画し、サムスングループからのサポートを受けている。
成均館大学は競争率の高い入試を実施しており、合格率は15%前後の難関大学。韓国トップクラスの大学の総称である『SKY』に準じる、『서성한(ソソンハン)』と呼ばれる大学群に属する。韓国国内だけでなく、アジアにおけるトップクラスの大学であり、世界大学ランキングでは延世大学や、高麗大学よりもランクが高いこともある。キャンパスはソウルと水原に合計4キャンパスあり、約28000人の学生が学んでいる。
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成均館大学の特色
成均館大学は儒教を建国理念としていた朝鮮王朝時代の教育機関である“成均館”の名前を冠していることもあり、儒教の価値観と伝統を強く意識している。大学にはグローバル儒教プログラムが設置され、儒教の哲学や、歴史、文化に関する授業や研究の機会を提供している。
伝統的な儒教の考えを大切にするだけでなく、科学技術にも力をいれており、成均館大学は科学技術の研究機関としても高く評価されている。大学にはサムスン健康科学技術研究所やSKKUナノテクノロジー研究所、SKKUコンバージェンス研究所など、世界トップレベルの研究機関が設置され、幅広い分野の最新技術の研究が行われている。また、韓国の理工系トップ校であるKAISTと研究同盟のメンバーであり、韓国国内トップ研究大学間での共同研究を促進している。大学は実践の学びの場として、サムソンや現代、LGを含む多くの韓国を代表する企業と提携し、学生インターンシップや研究プロジェクト、ネットワーク構築の機会を学生に提供している。
科学技術分野に力を入れる成均館大学では、特に人工知能、ロボット工学、ナノテクノロジーなどの最先端分野の研究が特に有名である。そして、世界でも数少ない半導体・ディスプレイ工学研究科を設置し、半導体・ディスプレイのエンジニア育成にも力を入れている。また、持続可能性と再生可能エネルギーの推進にも力を入れており、再生可能エネルギーの分野に関わるコースも充実している。
成均館大学は、情報通信工学やロボット工学、半導体・ディスプレイ工学で韓国国内から高い評価を受けており、これらの学部を志望する学生も多い。しかし理系学部だけでなく、経営学部や人文社会学など文系の学部も高い評価を受けており、ビジネスリーダーや政府機関でのキャリアを目指す受験生の間で人気がある。
成均館大学の韓国での評価
成均館大学は国内でSKYに準じるトップ大学として考えられ、工学、ビジネス、人文科など幅広い分野で高い評価を受けている。国際的にもアジアを代表する研究大学として認知されている。ヘルスケア、エネルギー、環境の持続可能性など韓国と世界が直面する社会問題にも積極的に取り組んでおり、大学が行う社会貢献活動に対しても高い評価を受けている。
成均館大学生の就職先
卒業生は韓国国内の大手企業だけでなく、外資系企業、政府機関など幅広い雇用主から高い人気を得ており、金融やエンジニアリング、コンサルティイングなどの分野の職に就く学生が多い。成均館大学は研究や学業面での評価が高く、産学連携を通した、韓国国内の大企業との強い結びつきがあるため、キャリアを築きたいという学生にとっては理想的な環境が用意されている。
成均館大学(Sungkyungkwan University) のプロフィール
基本情報のまとめ
国/地域 | 韓国 | |
立地 | ソウル特別市鐘路 | |
学部 |
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学生数 | 約28000人 | |
合格率 | 約15% | |
大学ランキング | Times Higher Education(THE)World University Rankings2023 | 170位 |
THE Asia University Rankings2022 | 18位 | |
QS World University Ranking 2023 | 99位 | |
QS Asia 2023 | 18位 |
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