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これだけは知っておくべき、外国人新卒採用成功の秘訣!導入事例も紹介

外国人新卒採用成功の秘訣

目次

これだけは知っておくべき、外国人新卒採用成功の秘訣!導入事例も紹介

日本への外国人留学生の就職率は年々増加しています。具体的な数字は常に変動していますが、日本の大学や専門学校を卒業した外国人留学生の就職率は、最近では50%から60%と言われています。

外国人の就職活動が求められる背景に、グローバル人材の需要の増加や国内の少子高齢化に伴う人材不足解消としての外国人採用のニーズの高まりがあります。

本記事では、外国人を新卒採用するにあたり知っておくべきポイントを紹介します。具体的には、

・外国人留学生が日本で就職する割合
・企業が新卒で外国人を採用する目的
・外国人の採用はここに注意
・これからの外国人留学生の採用
・実際の例

を解説します。
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どのくらいの外国人留学生が日本で就職するのか

外国人採用のニーズの高まり

厚生労働省の「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在)によると、外国人労働者数は 1,822,725 人で、前年比 95,504 人増加し、届出が義務化された平成19年以降、過去最高を更新したと発表しています。全労働者に対する外国人労働者の構成比も10年間で倍増しており、外国人労働者の労働市場に占める存在感は次第に大きくなってきているといえます。

しかし、コロナ禍の影響を受け国内の留学生数は減少しました。

・国内留学生の母数は減っているが採用したい企業は増えている
・入国の遅れや外出自粛の影響により日本語能力が全体的に落ちている

このような背景から今後、数年間の留学生採用は厳しい状況となる見込みです。一方で、企業のグローバル人材ニーズやダイバーシティ推進は進み、日本語が話せる外国人人材の需要は加速。国内での留学生採用は激化していくと予測されています。

<参考元>厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30367.html

外国人留学生の就職率は在学段階と地域によって異なる

その中でも、外国人留学生の日本国内での就職率・進学率は在学段階によって異なります。
短期大学(56.2%)、専門学校(34.6%)、大学学部(32.4%)の順に国内での就職率が高くなっています。

さらに、出身地域によっても就職率・進学率は異なります。
アジア・オセアニア・中南米・欧州からの留学生の国内就職率は約3割、中近東・アフリカ・北米からの留学生の国内就職率は約2割です。特に、アジア出身の外国人留学生の3割が日本国内で就職をするという結果は地域別にみて最多となっています。

<参考元>日本学生支援機構「2020(令和2)年度 外国人留学生進路状況・学位授与状況調査結果」
https://www.studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2022/04/date2020sg.pdf

企業が新卒で外国人を採用する目的

グローバルな視点と異文化の導入

外国人の新卒採用により、企業は異なる文化や背景を持つ人材を導入することができます。これにより、企業はグローバルな視点を持ち、異なる市場や地域におけるビジネス展開や国際的なパートナーシップの構築に役立つことが期待されます。

多様性の推進

外国人の新卒採用は、企業の多様性を高めるための取り組みの一環として行われることがあります。異なる文化や背景を持つ人材を採用することで、企業は多様な視点やアイデアを取り入れ、創造性やイノベーションを促進することができます。

グローバル市場での競争力の向上

外国人の新卒採用により、企業はグローバルな市場での競争力を向上させることができます。外国人の新卒採用者は、異なる言語や文化に精通しており、国際的なビジネス展開や異文化間のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たすことができます。

人材確保と採用競争力の向上

日本国内の労働市場においては、人材の供給不足が課題となっています。外国人の新卒採用により、企業は中長期的に自社の採用候補となる人材の情報を蓄え、採用競争力を向上させることができます。また、留学生の就職を促進することで、企業のブランドイメージや魅力も高めることができます。

特に国費留学(文科省奨学金)を獲得して日本に留学してくる学生は、各国での非常に厳しい選考を通過した者だけなので大変優秀です。企業はそのような優秀な学生を若いうちから自社で育て、活躍する人材にする目的もあります。

外国人の採用はここに注意!

選考での注意点

日本語能力

日本での勤務には日本語をある程度話せることが必要です。人事部は、候補者の日本語能力を適切に評価するための準備をし、不公平が生まれないために適切な試験や面接などを行う必要があります。

多様性と包括性の推進

外国人新卒採用においては、多様性と包括性を重視することが重要です。人事部は、異なる文化や背景を持つ候補者に対して公平な評価を行い、多様な人材を積極的に採用する取り組みを進める必要があります。

サポート体制の準備

外国人新卒採用者には、就労や生活に関するサポートが必要です。人事部は、新入社員の移住手続きや住居の手配、日本での生活環境に関する情報提供など、必要なサポート体制を整備する必要があります。

カルチャートレーニングとコミュニケーション

外国人新卒採用者は、日本の企業文化やビジネス習慣に慣れる必要があります。人事部は、カルチャートレーニングプログラムや異文化コミュニケーションのトレーニングを提供し、円滑な職場環境を促進する役割を果たす必要があります。
これらを頭に入れて外国人新卒採用のプロセスを進めることで、多様な人材を採用し、企業の成長と発展に寄与することができるでしょう。

採用後の注意点

外国人採用のための申請が必要

外国人を雇用するためにするべきことは、在留資格の取得です。在留資格とは、外国人が日本に在留し、活動することが出来ることを示す法的資格です。これを取得しないで仕事をした場合、その外国人は刑事罰を受けます。さらに、就労不可能な外国人を雇って仕事をさせたとして、会社自体にも罰が与えられるので注意が必要です。

雇用予定の外国人が在留資格を有していない場合は、当該外国人が従事する予定の業務に適する在留資格を得るために手続きをします。まずは在留資格認定証明書を居住予定地・受入機関の所在地を管轄する地方出入国在留管理官署に提出するところから始まります。

また、現在ではわざわざ窓口に出向かなくても自宅やオフィスから手続きができる、オンライン手続きもあります。詳しくは出入国在留管理庁のホームページ、下記のURLを参照ください。

<出入国在留管理庁HP> https://www.moj.go.jp/isa/applications/guide/onlineshinsei.html

理解度を確認しながら雇用契約する

外国人と雇用者の間で齟齬が生じないためにも、日本人以上に契約書などの書類の内容をきちんと説明して納得してもらうことが重要です。この作業を怠ると後にトラブルに発展してしまうこともあるので注意が必要です。

具体的には、労働条件を文書で明示することが重要になります。労働基準法では、外国人労働者に対して母国語による労働条件通知書の作成までは求められていません。たしかに、既に日本で学んでいる外国人留学生は、日本と母国双方の言葉と文化を理解しています。しかし、互いに認識違いを起こさないためにも母国語による雇用契約書を作成するなど、場合によっては柔軟な対応が必要となるかもしれません。

わかりやすい日本語を使う

よく言われることですが日本語は、習得難易度が高いです。ひらがな、カタカナ、漢字から始まり、ビジネスシーンでは日常では使われない独特の言い回しも登場します。

外国人社員の中には、もちろんネイティブ並みの日本語を話す人もいますが、能力にはやはり個人差があります。また、スキルを認められて雇うエンジニア採用であれば日本語があまり得意ではない外国人も多いでしょう。以下のような工夫をすることで外国人社員とうまくコミュニケーションをとることが出来ます。

・主語や文末を曖昧にしない
・カタカナ語は英語にする
・長い文章は避ける
・ネットスラングや略語を避ける

これからの外国人留学生の採用、成功の秘訣

コロナ禍の外国人留学生

前述のとおり、コロナの影響を受けて国内の外国人留学生は減少しました。この年から来日予定だった留学生は入国が遅れ、オンラインで授業が進められました。日本語を話す機会と期間が減っていることから、留学生全体の日本語能力が例年よりも落ちると推測できます。そのため、2022年から2025年にかけて、コロナ禍以前と同レベルの留学生採用は難しくなる見込みです。

日本に入国できず自国に滞在している外国人留学生は、海外と異なる日本の就職活動がいつどのように始まるかよくわからないことが多いです。日本で行われているビジネスセミナーやイベントへの参加も限られてしまうので、情報が入りにくく日本で働きたい外国人学生の就職活動などにも影響していました。

コロナ明けの外国人留学生、就活状況とは

コロナパンデミックが次第に収束し、経済が回復するにつれて外国人留学生の就活状況は徐々に回復を見せています。企業の採用活動が増加し、就職の機会が国内学生・留学生ともに提供されました。

多くの大学や就活支援機関は外国人留学生のためのインターンシップやキャリア支援プログラムの情報を公開しています。ディスコがキャリタス就活 2024 に会員登録している外国人留学生を対象におこなったアンケートによると、実際に外国人留学生が活用している就職活動の情報源は日本国内向け就職サイトの次に留学生向け就職サイトが多いです。

これらから、コロナ終息後の外国人留学生の日本就職には良い展望があるといえるでしょう。さらに近年のグローバル化の加速により、ますます企業は留学生の国際的な視点やスキルを求める傾向にある事が予測されます。

<参考元>https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/08/gaikokujinryugakusei_202308.pdf

「海外大学生」採用という選択肢

新卒採用で「外国語が堪能でグローバルに活躍できる人材を確保したい」と考えるとき、まず思いつくのが国内の外国人留学生を採用することです。しかし、海外に目を向けると日本で働きたいと考える学生が多くいるのです。

”海外の大学に通う外国人の大学生”なので、日本とは縁遠く感じ、まだまだ一般的な採用方法ではないですが、海外大学生の採用は以下のようなメリットがあります。

・内定辞退が少ない
・アジア各国のトップ人材を採用できる
・同じような人材の母集団形成がしやすい

海外では日本のような新卒採用の仕組みがないため、実務経験がない新卒の学生は仕事に就くことが困難。そのため、国内留学生に比べ内定辞退が少ないことが特徴です。

前述の「どのくらいの外国人留学生が日本で就職するのか」でも紹介したように、アジア出身の留学生の国内就職率は高い傾向にあります。
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留学生採用から海外大学生の採用へ選択肢を広げることで、採用効率を格段にアップできます。

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参考記事:2023年6月来日型面接会、参加企業さま4社へインタビュー!参加された感想は…?

まとめ

ASIA to JAPANは国内の留学生採用につぐ、グローバル人材のルートとして海外大学の採用をサポートします。
留学生採用だけでなく、海外大の採用にご興味がある企業様はお気軽にご相談ください。

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