【3】仕事外でのストレス
一方、仕事以外で感じるストレスとしては、「コロナのため家に帰れない」「寂しい、友だちがいない」など、寂しさを訴える声が多数となりました。
アンケート対象者が日本で働きはじめて4年以内の方が中心ということもあり、通常でも慣れない環境で不安も多いなか、コロナ禍で家族のもとに帰れないばかりか、仕事もオンラインで人と会う機会が極端に少ない状況では、こうした声が多くのなるのも想像に難くありません。
このような状況を踏まえ、意識的にコミュニケーション機会を増やしたり、出入国が緩和されつつある今後、家族のもとに帰れる機会を用意するなど、コロナ禍であるがゆえのケアが必要かもしれません。
仕事外でストレスを感じる場面
分類 | 件数 |
(1) コロナの影響 | 52 |
(2)友人関係 | 32 |
(3) 文化・コミュニケーションの違い | 13 |
(4) 金銭的な問題 | 12 |
(5) ワークライフバランス | 4 |
(6) 生活の手続き | 3 |
主な回答
(1)コロナの影響
コロナの行動制限により、新しい友人などとの出会いの機会が少ない。 |
来日してから1回も帰国していなく、家族に会いたい。 |
土日も自宅で過ごさないといけないのがストレス。 |
国境を越える場合は検疫期間があるため、3年近く帰省できていない。 しかも、会社で取得できる休暇が限られている。 |
家に帰れないし、一度国外に出たら再度来日できない。 税金を払っていても、日本人と同じように扱ってもらえない。 |
自由に旅行ができない(国内外問わず)。 |
会社では海外からの仕事を認められていないため、検疫期間と現地での 滞在日数を全て有給休暇中に休まないといけないのは難しい。 |
(2)友人関係
感情、個人的な興味、喜びを共有できる人が見つからない。 |
何でも話せる気さくな日本人の友達を見つけるのが難しい。 |
日本人はシャイな人が多いので、母国にいるときと比較して友達を作りにくい。 |
悲しい時に頼れる家族がそばにいないと余計に悲しい。異国の地では一人ぼっちは寂しいと感じる時がある。 |
プライベートの時間がもっとあれば嬉しい。 |
プライベートでの友達を作るきっかけがない。 |
日本の友人には、故郷の家族に会いに行けないもどかしさを理解してもらえない。 |
(3)文化・コミュニケーションの違い
海外に行ってない日本人と接する事はなかなか厳しい、上手く続かない。 |
「内輪」という概念が高くて破れない壁。 |
英語を理解できる人がいないため、人脈を作るのが難しい。 |
東京の人は、外国人も含めて冷たいと感じる。 |
仲間からのプレッシャーや文化の壁。 |
(4)金銭的な問題
日本の物価は高い。 特に税金は、出国すると何も戻ってこないのに払わないといけない。 |
入社1年目だから貯金やお金の管理が難しい。 |
東京は家賃や交通費が高い。 |
仕事が終わってから料理をする時間があまりない。そのため外食が多くなり、食費だけで月10万円使ったこともある。 |
(5)ワークライフバランス
仕事のことが頭から離れない。カナダで以前していた仕事は、もっと給料がよくて、労働時間も短かかった。 |
労働文化が合わない。 |
(6)生活の手続き
病院や銀行などに一人で行くと、日本語の書類を書かなければならないので大変だし、役所の手続きは不便。 |
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