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日本企業に「選ばれる」外国人材とは?3人の事例を通して採用ポイントを考察

目次

海外人材の採用において「外国籍の学生を採用するとき企業はどこを見ているのか」「どんな学生が積極的に採用されているのか」は気になるポイントです。

ASIA to JAPANは、これまで600人以上もの外国人学生と日本企業のマッチングを支援してきました。

今回はASIA to JAPANの社員3名に内定事例を具体的に挙げていただき、内定が決まりやすい学生の傾向をヒアリングしました。

  • 人気が高い外国人学生の特徴
  • 海外人材を積極採用している企業が評価したポイント

上記を探り、今後の海外採用で見るべきポイントを考察しました。

 

外国人採用ならアジアのトップ大学とコネクションをもつ、ASIA to JAPANへお気軽にご相談ください。

 

 

日本企業に人気の外国人学生の特徴

多くの海外大学生の日本語学習サポートから面接前のメンタリング、内定までをフォローを行うASIA to JAPAN。

3名の社員に内定が決まりやすい学生の特徴をヒアリングしました。

 

内定が決まりやすい外国人学生の特徴

  • 日本語力が高い
  • 技術やスキルが要望にマッチしている
  • 人間性が高い
  • 入社意欲が高い
  • 分からないときに分からないと言える
  • 吸収力がある

 

特に語学能力、専門性、人間性の3つそろった「ハイスペック人材」は、やはり海外採用でも引く手数多な状況。

 

高い日本語力を求める日本企業が多いという意見は、3名から共通して挙げられました。面接で卒業研究の内容や創意工夫したことなど伝えたいことを論理的に説明できる、高い日本語力があるとスムーズに内定が決まります。

 

内定が見送りとなる外国人学生の特徴

一方で、海外のトップ大学出身でポテンシャルが高くても面接時に次の傾向があると日本企業は内定を見送る場合が多いです。

  • 表情が硬い、暗い
  • 我を通す気持ちが強すぎる
  • 日本語力が求めるレベルに足りない

 

日本の新卒採用と同様、海外の学生についても自社の文化に柔軟に対応できる人材が求められていることが分かります。

 

海外大学から日本企業への内定事例3選

日本企業から選ばれる外国人学生の特徴について理解を深めるため、ASIA to JAPANを通して内定が決まった3名を紹介します。

3名の事例を通して企業に評価されたポイントや日本企業から学生への期待する点について考察していきます。

 

内定事例1:インターン経験や向上心の高さが高評価

インド・ビスブバラヤ工科大学 航空宇宙工学専攻

日本の多国籍電子・電気機器製造会社へ内定

エンジニア大国であるインド出身の学生。専攻とマッチした日本の大手企業へ内定しました。

学生時代のインターンシップで、実際にモノをつくって動かし、検証・改善するという一連のプロセスを経験しました。

シミュレーションや制作をして終わりではなく、改善までプロセスを回していた経験値の高さが理系学生の中でも頭ひとつ出ている印象です。

 

▼企業からの評価ポイント

高い日本語力とこれからも伸ばしていきたいという意欲の高さが評価されました。

また研究内容が募集要件とマッチし、本人の入社を希望する熱意も内定につながったポイントです。

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内定事例2:自社に新しい風を吹かせてくれることを期待

香港大学 日本語、中英翻訳専攻

日本最大の香料メーカーへ内定

香港の名門大学出身、高い日本語能力に加え中国語や英語も堪能な学生です。

メーカーのサプライチェーンマネジメント職に内定しました。

 

▼企業からの評価ポイント

高い語学力に加え、明るい性格やリーダーシップをもつ素質の高さが評価されました。

グローバルな活躍はもちろん、社内に新しい風を吹かしてくれるとの期待が採用のポイントでした。

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内定事例3:地頭のよさと熱意を見てポテンシャル採用

タイ チュラロンコン大学 金属材料工学専攻

産業、物流機械・システム大手へ内定

タイNo.1のチュラロンコン大学出身の学生。

面接時点で日本語レベルは日常会話程度、面接でスムーズに受け答えし研究内容について話すレベルには到達していませんでした。

しかし来日就職の意欲が非常に高く、ポテンシャルを見込まれ日本のマテハン機器会社へ内定しました。

 

▼企業からの評価ポイント

面接時点で日本語力は日常会話レベルでしたが、英語混じりで来日就職への強い想いを伝える熱意がありました。

日本語は入社までに十分学習し成長できるだろうと判断し内定。

実際に入社までの期間を利用して、必要レベルまでの日本語学習に励みました。

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外国人採用のポイント3つ

ASIA to JAPANが開催する面接会では、企業側は外国人採用の特別選考として

  • 英語で会社説明会を実施
  • 海外のジョブ型採用に寄せてポストを明確にした募集を出す

など工夫をいただいく企業も多いです。

外国人採用のため前向きな用意を進めていただいているものの、実際の面接では「どのように質問したら見極めができるのか」「どこを見たらいいのか」に迷うケースもあると思います。

 

これまで数々の外国人学生と日本企業の面接会を見てきたASIA to JAPANから3つのポイントをご紹介します。

 

質問の表現を工夫する

ASIA to JAPANの面接会に参加する学生は日本語学習に励んでおり、一定レベルをクリアしています。

しかし、面接では会話のラリーが上手くいかなかったり、学生から質問の狙いとは違った答えが返ってくるケースがあります。

そのような場合は、すぐにNGと判断するのではなく

  • やさしい日本語で表現する
  • 言い換え、別の表現をする

など、質問側を工夫していただくことで、学生の真のポテンシャルを知ることができます。

日本語能力が純粋に足りない場合ももちろんありますが、単純に質問の意図を読み違えたり、ニュアンスを知らないなど、さまざまな要因が考えられるためです。

 

キャリアプランについて質問する

海外出身のため彼らがすぐに離職したり、帰国してしまうのでは…と懸念される方もいます。

自社で長く働いてほしい気持ちから

  • 何年日本にいたいですか?
  • ずっと日本にいたいと思いますか?

という質問は彼らからすると非常に答えづらい質問です。

双方のミスマッチを減らし、彼らに長く働いてもらうためには

  • 5年後、10年後のキャリアをどう考えていますか?
  • 自分のキャリアにおいて日本で働くことから何を得たいですか?

など、彼らのキャリアプランを軸として質問することをおすすめします。

 

日本語力を重視しすぎるのは「もったいない」

これまで面接会を開催してきて、「日本語力が自社が求めるレベルに足りない」という理由で非常にポテンシャルがある学生が採用見送りとなるケースが多くありました。

アジア各国のトップ学生を見てきた私たちの考えでは、日本語力で採用を見送るのは「もったいない」と感じる学生も多くいました。

たとえば明るく積極的な性格や日本で働きたいという熱意、日本や企業文化になじもうとする意欲は、個人の根本の考え方や性格に起因し後から教育が難しい要素です。

しかし、日本語力は入社前/後に十分教育できる能力です。

日本語力は「内定後に教育する」という選択肢を持っておくことで、学生の素質を優先したダイバーシティに貢献できる採用につながるのではないでしょうか。

 

内定後の日本語フォローアップ

日本の大学とは仕組みが違い、海外の大学は研究やテストなど学業が非常に多忙です。ASIA to JAPANが紹介する学生はトップ大学出身の優秀な学生のため、忙しい大学の学業が終われば日本語を高められるポテンシャルをもっています。

加えて、積極的で前向きな性格の持ち主であれば、日本語教育は内定後でも十分間に合います。

ASIA to JAPANでは入社前の日本語学習のサポートも行っています。

参加いただいた学生たちは、同じ日本語学習メンバーと来日就職という大枠での「同期」になるため来日にあたる精神面での支えとしても機能しています。

>> 入社前の日本語学習についてはこちら

 

外国人採用ならASIA to JAPANへご相談ください

ASIA to JAPANの面接会では企業との面接前に学生の面接準備フォローを行なっています。

メンタリングセッションやオリジナルのジョブディスクリプションの提供を通して、学生は面接前に日本企業について理解を深めることができます。日本企業や日本の就活について学ぶ機会を提供し、面接でのミスコミュニケーションを防ぐ狙いがあります。

日本の就活文化は海外から見て特殊なため、面接前の私たちのフォローは非常に重要な工程であると考えています。

 

ASIA to JAPANの面接会は、1度で複数国のトップ人材に多数会える貴重な機会です。通常出会えないような世界トップクラスの学生やさまざまなバックグラウンドの学生に会うことができます。

留学生とは違い、海外大学出身の彼らは日本文化に興味はあるものの日本に染まりきってはいません。真の意味で多様性を求める企業にはピッタリの機会です。

海外採用を検討中の企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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