【世界大学ランキング】そもそも“世界大学ランキング”ってどうやって決めるの?
11月も後半になり、いよいよ今年も残り後わずかとなってきました。高校生は、志望大学への受験準備に追われ、大学3年生は3月に始まる就活に不安を抱いているかもしれません。
そして、企業の人事部の方々は、就活解禁後に優秀な人材を採用するため、あらゆる情報収集が行われているでしょう。
その情報収集で、担当者がよく目にする情報が「大学ランキング」だと思います。昨今、採用時に大切にすることは、学歴よりも実力・実行力に変わりつつありますが、学力の目安として参考にしている人事担当者も多いのではないでしょうか。
近年では、ダイバーシティ化を推進する日本企業が増えてきています。政府も外国人材の受け入れを推進している分、「我が社も動き出さないと」と考えている企業もあるでしょう。
しかし、外国人採用未経験では、どのような大学が世界には存在しているのか。また、その大学のレベル感については検討もつかないでしょう。
そんな時に参考になるのが、世界中の大学を順位づけした「世界大学ランキング」です。
今回は、その世界大学ランキングについて、どうやって順位づけがされているか紹介します。
世界大学ランキングって?
世界大学ランキングとは、文字通り世界中で開校している大学を規定の評価を用いて順位づけしたものです。
公表される有名な世界大学ランキングは、「Times Higher Education World University Rankings(THE)」、「QS World University Rankings(QS)」、「Shanghai Ranking Consultancy Academic Ranking of World Universities(以下:ARWU)」などがあります。
Times Higher Education World University Rankings(通称:THE)
THE世界大学ランキングは、2004年から公表されているイギリス「タイムズ紙 – The Times Higher Education」が中心となって作成しているランキングです。このランキングでは、研究、影響、教育という大学活動における3つの主要分野がカバーされています。
QS World University Rankings
QS世界大学ランキングは、イギリスの大学評価機関のクアクアレリ・シモンズが毎年9月に公表している世界の大学ランキングです。創刊された2004年から2009年までは、「タイムズ・ハイアー・エデュケーション=QS世界大学ランキング」として、THEと共同発表をしていましたが、2010年より独自の評価基準で発表を行うようになりました。
Shanghai Ranking Consultancy Academic Ranking of World Universities
2003年から2008年までは上海交通大学が発行し、2009年からShanghai Ranking Consultancyが発行している複数の指標を持つ世界初の世界大学ランキングです。世界大学ランキングの先駆けと言われています。
評価方法の違い
公表する媒体によって評価基準や方法が異なりますが、共通するのは「“教育環境”及び“研究”」の2項目です。
では、そのほかの面に関してどのような違いがあるのか紹介します。
THEの場合
(※World University Rankings 2024: methodologyを参考にASIA to JAPANが作成)
学習環境や研究に対して比重を大きく取っているのが、THEの評価方法の特徴です。
ランキング付けにおいて、3つの除外事項があります。
・学部生を教えていない大学
・2018年から2022年の間に関連出版物の研究成果が1,000件未満(年間最低150件)の大学
・研究成果の80パーセント以上が11の主題分野のいずれかに独占的に属している大学
これらに該当した場合、ランキングから除外されてしまう場合があります。
QSの場合

(※QS World University Rankingsを参考にASIA to JAPANが作成)
QSは、学術だけでなく雇用主からの評価も、大学ランキングに影響している点が特徴的です。
ランキング付けにおいて、共同学位プログラムまたは二重学位プログラム(複数の機関がプログラムの提供に協力する場合)は考慮されていません。
また、海外のキャンパスで実施されるプログラムは現在評価対象外となっています。
ARWUの場合

(※ShanghaiRanking’s Academic Ranking of World Universities Methodology 2023を参考にASIA to JAPANが作成)
教員の質や研究成果にパーセンテージが寄っていることからわかるように、学術面に特化した評価が特徴です。
また、他と異なりノーベル賞やフィールズ賞など、世界的な表彰を受けているか否かが大きく反映されます。
まとめ
世界大学ランキングは、評価する分野や基準によって順位が違えば、名前が上がる大学も異なります。各ランキングでの評価基準の設定意図を知った上で、大学のランキングを改めて見ると、各大学の特色が伺えるので「どの分野に強い学生がいるのか」という、よい参考材料になるかもしれません。
ASIA to JAPANでは、世界ランキングにも選ばれる世界大学に通う学生や日本人留学生を中心に、日本での就職を望む学生に対して、就活のきっかけづくりを行っています。
海外学生や、日本人留学生について気になる方は、気兼ねなくお問い合わせください。
次回は、THEにて公表された2024年度の大学ランキングをもとに、アジアの大学順位について考察します。
