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インドネシア学生を新卒採用する企業必見!インドネシア学生は日本で働きたい?日本就職を選ぶ理由を解説

目次

インドネシア学生を新卒採用する企業必見!インドネシア学生は日本で働きたい?日本就職を選ぶ理由を解説

インドネシアと言えば、世界第4位の人口を誇り、近年発展著しい国の一つです。そんなインドネシアでは労働人口が多いことから、インドネシア国内の人気な業界や大企業への就職は難しいと言われています。そのため優秀な人材の中には、日本をはじめとした海外への就職を目指す人が多くいます。 

本記事では、インドネシア人学生の国内就職状況および日本就職状況、そしてインドネシア学生の魅力や採用のポイントを徹底解説いたします。

 

インドネシア学生の新卒就活事情

日本の学生の就職活動は、卒業の1年以上前から準備をはじめる、非常にスパンの長いものです。その一方で、インドネシアの学生は全く違うスケジュールで就職活動をしています。ここでは、インドネシア学生の就活スケジュールや人気な就職先、インドネシアの平均年収について紐解いていきます。 

インドネシア学生の就活スケジュール

インドネシアの大学は、特にエンジニア系の学部の学生に対し在学中にインターンシップを行うことを強く推奨しています。そのため、学生がそのままインターン先の企業に就職をするケースもみられます。学生が就職をする前に企業を知ることができるという点で、メリットが大きい採用方法になります。 

また、もう一つの傾向として、インドネシアの学生は卒業後に本格的に就職活動を始めます。その際、大学のキャリアセンターが学生の卒業時期に合わせて年に2回開催する(2月と8月)ジョブフェアを利用したり、政府機関が主催するジョブフェアに参加したり、入社したい企業に直接履歴書を送ったりします。 

現地企業の採用形態

インドネシアの企業では、新卒採用のように毎年度一定数の人材を採用していくことはありません。ジョブ型とよばれるような、空いているポジションに新しく採用した人をあてがい、補填するタイプの採用形態がとられています。 

ジョブ型採用は、大学を卒業したばかりであってもすぐに成果を出すことが求められる傾向にあるほか、ポテンシャル採用のようなトレーニング制度がなく、その点、新卒で採用された学生には不利な制度と言えるかもしれません。 

インドネシアの平均年収

インドネシアの中央統計庁(Badan Pusat Statistik)が実施した「インドネシアの労働力状況 2022年8月の調査によると、インドネシアで1年働く人の平均年収は34万9,980円(月額で2万9,165円)です。
※インドネシア・ルピア、1ルピア=0.0095円で日本円に換算しています。 

一方、国税庁の調査によると、同年2022年の1年を通じて勤務した日本の給与所得者の平均年収は458万円(月額で38万1,666円程度)でした。つまり、インドネシアの主要産業の平均年収と比較すると19倍程度日本の年収は高いと言えます。これは、中学校までが義務教育である日本と異なり、インドネシアの労働者の54.06%は初等教育までしか受けていないため、給与が低い傾向にあると言われています。 

一方、大学を卒業し、新卒で就職をするインドネシア学生達の初任給(年額)は、業界の平均年収よりも高い数値をマークしています。
鉱業・石油産業従事者で一番高く、年収
684,000円~912,000円、続いて電気、ガス、蒸気・温水、冷気調達の分野で、年収64500円程度、そして金融・保険業で年収595,031円、情報通信分野については、年収532,803円となっていることがわかっています。

それでも、日本の給与はインドネシアよりも非常に高いことがわかります。  

詳しくはこちら:インドネシアの平均年収|発展著しいインドネシアの平均年収も”爆上がり”? | ASIA to JAPAN | 海外大の日本語が話せる新卒理系【IT・機械・電気・電子】の就職支援 

 

インドネシア学生が日本就職を選ぶ理由とは?

近年の日本では、円安や経済の不況など以前と比べて経済活動に苦戦を強いられるようになってきました。そんな中で、以前よりも円安で不景気な日本に来たい外国人はいるのだろうか?と疑問に思われている方がいらっしゃるかもしれません。ここでは、なぜ高度外国人材が日本を就職先として選んでくれているのかを紐解いていきます。 

理由1:年収の高さ 

まず日本の年収の高さは大きな理由となっています。不況や円安が叫ばれる中でも、インドネシアの学生にとって日本は年収が高い国という印象があります。実際に、日本の給与所得者の平均年収は458万円(月額で38万1,666円程度)となり、これは、インドネシアでは相当な金額になります。 

sinarharapan.coのインドネシアの大手企業の年収Top10を参照すると、日本の平均年収を超える年収を提示しているインドネシアの企業は、インドネシアの年収トップ3のJakarta International Container Terminal (JICT)の409万2,600円~777万3,660円と、Freeport Indonesiaの114万円~718万2,000円、そしてAstra Internationalの57万円~684万円だけになります。 

此方を見ていただくだけでも、日本の年収はインドネシア学生を引き付ける十分な要素となっていることがお分かりいただけます。 

 

理由2:新技術を生み出す「開発」分野における技術力の高さ

また、インドネシアの学生が口を揃って日本就職の理由としてあげるのが、日本の技術へのあこがれになります。

ASIA to JAPANの就職支援サービス『FAST OFFER』を活用して日本への就職が決まったインドネシアの学生にインタビューをしたところ、日本に興味を持つようになったきっかけを ”インドネシアで見かける高品質で人気なテクノロジー商品(自動車、バイク、コンピューター、エアコン、テレビ、カメラなど)のほとんどが日本製であったこと”と語っています。 

(詳細を読む:【内定者体験記】インドネシア バンドン工科大学 航空宇宙

 また2023年12月に開催した『FAST OFFER』に参加したインドネシア学生に、日本に就職したい理由については聞くと ”インドネシアの会社は外国企業から一方向的に投資をもらい、生産を行うというようなマニュアル作業が多いため、自分がしたいテクノロジーの研究・開発ができる機会がとても少ない。しかし、日本の企業は研究開発に力を入れているし、その過程で外国企業との対等な技術交換を行っており、真にグローバルな企業が多いと感じ、日本の企業に就職したい”と話していました。 

上記のように、日本の技術への憧れに留まらず、日本企業の研究開発への姿勢やグローバルに活躍する日本の技術力に対し、インドネシアの学生が高く評価していることがわかります。

 

理由3:日本語学習・日本文化への親しみ 

日本語に対する興味、日本文化への親しみも、インドネシアの学生が日本に住んで働きたいと感じる大きな要素です。

 実はインドネシアは日本語教育機関が多く、世界第2位の日本語学習者数を誇る国です。2021年度海外日本語教育機関調査 によると、東南アジア全体の日本語学習機関数 5,001機関のうち、インドネシアにはその半数以上の2,958 機関が存在します。2021年度の日本語学習者数も711,732人と非常に多くのインドネシア人が日本語を学習していることが分かります。

 

インドネシア学生の魅力

 ここまでは、インドネシア学生にとっての日本企業への就職の魅力を見てきましたが、インドネシア学生を採用する日本企業にとっての魅力とはどのような点なのかを見ていきたいと思います。

魅力1:スキルの高さ 

多くの学生は、セメスター(半期)もしくは夏休みの2〜3ヶ月を使ったインターシップの経験があります。実務経験にはならないものの、仕事に従事する経験を持っているというのは強みと言えるでしょう。また、大学によってはインターンシップ自体が単位として認定されるので、学生は現地の企業だけでなく、オンラインを利用し、海外の企業なども候補に入れて積極的にインターンシップ先を見つける努力をしています。

学生の「仕事」への対応力や、目的に対して努力を惜しまない姿勢が日本の企業にオススメできる一つの理由です。 

魅力2:日本語力の高さ 

前述した通り、インドネシアは世界的に見ても日本語教育が盛んな国であり、日本語学習者数は中国語に次ぎ第2位です。
中学・高校の中には第二外国語として日本語を教える学校もあり、日本語の素地がある学生も多くいるのに加え、日本語教師のレベルが高いため、他の国に比べて上達が早いのが特徴です。

ASIA to JAPANで日本語学習の支援しているインドネシア大学では、1年前に日本語学習を始めた学生が日本語能力検定でN3を取得しており、日本語で面接を受けられるレベルに到達するほどのスピードで、全体的に日本語能力検定のレベル以上の会話力を保持している傾向にあります。

 

インドネシア学生の採用時にケアしたいポイント

最後に、インドネシア人の採用時に企業として気になるポイントのひとつに、イスラム教徒の社員に対する対応が挙げられるかと思います。イスラム教は世界人口の約4分の1、約19億人が信仰する宗教ですが、外務省が公表しているデータにによると、インドネシアの86.69%がイスラム教徒で、その数は約2億3000万人にもなります。

ただ、前提として抑えておきたいポイントとしては、インドネシアだけではなく、中国、マレーシアなど近隣のアジア諸国など、広い地域に広がる宗教なため、イスラム教徒であってもイスラム教に対して全員が同じ考え方や行動をとるということでもなく、家庭環境や本人の考えもある、ということです。

「イスラム教徒だから」「この習慣を厳守しなくてはいけない」と決めつけるのではなく、イスラム教の基礎知識を知り、本人とのコミュニケーションを通じて相手を理解する姿勢が重要です。

▼礼拝や、食事等の具体的な対応については以下の記事をご覧ください

関連記事:イスラム教徒の社員を受け入れるとき気をつけること

 

まとめ

いかがでしたか?インドネシア学生の魅力や、日本就職に対する意識の高さなどがお分かりいただけたかと思います。

ASIA to JAPANはアジア各国のトップ大学の学生と日本企業をつなげます。外国人採用でお困りの企業様はぜひASIA to JAPANへお気軽にご相談ください。

 

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