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日本語学習者も在留人口も1位の中国|国内の日本語教育と就職事情について

目次

日本語学習者も在留人口も1位の中国|国内の日本語教育と就職事情について

中国人の日本語力とは

外国人材の採用をする際に気になる、日本語力。国によっても日本語教育が盛んかどうか、傾向が異なります。

この記事では中国人の日本語力を知っていただき、日本企業が採用する際に検討がしやすい情報を提供します。

中国の教育事情

中国では、多くの地域で小学校6年間、中学校3年間、高校3年間、大学4年間(うち小中学校の9年間が義務教育)と、日本と同様の教育制度を取っています。大学進学率は約50%です。都市部では、受験競争の激化による学習負担や教育費の増加が問題になっているようです。

トップ大学である北京大学、清華大学、復旦大学、浙江大学、ハルビン工業大学、上海交通大学、南京大学、中国科学技術大学、西安交通大学の9大学は「C9(九校連盟)」と呼ばれています。また、「985工程(Project 985)」という、大学の研究の質を国際レベルに引き挙げるために国が重点的に投資するプログラムがあり、選定されている大学に優秀な学生が多く在籍しています。このような上位大学出身者のほとんどは英語が堪能でもあります。

中国人から見る日本への印象

中国における日本語教育には長い歴史があり、日本語学習者数も世界最大の規模を誇ります。日中間の緊密な経済関係により、日本留学や日系企業への就職などのニーズがもたらされており、目指す学生も少なくありません。アニメや漫画、観光などのカルチャーも、中国人の間で日本への強い関心を引き起こす要因となっています。

参考:中国(2022年度)国際交流基金

日本語学習状況の概要

2021年度海外日本語教育機関調査によると、中国人の日本語学習者数は約105万人でした。地域別にみて100万人を超えている国は中国のみです。また、2018年度調査と比較し5.2%増加しており、下記のグラフからも、学習者数は増加傾向にあると言えるのではないでしょうか。

引用:海外日本語教育機関調査報告書:p.25(国際交流基金)

初等教育における日本語学習

小学校では、2001年秋より正式に外国語教育が導入されましたが、そのほとんどが英語です。しかし、広東省や山東省、黒龍江省などの一部地域において、校長の采配によっては日本語教育が行われています。

中等教育における日本語学習

普通校では日本語を外国語科目として教えており、外国語学校及び職業校では日本語の専門教育を実施しています。近年は、英語が苦手な学生に向けて、大学入試の外国語科目で日本語を受験させるため、日本語クラスを開設する学校が増えています。これまで日本語教育が行われていなかった・減少傾向にあった地域に関しても、日本語クラスや学習者の増加がみられます。

高等教育における日本語学習

学部レベルの場合、日本語専攻、非専攻第一外国語、非専攻第二外国語の3つに分類されます。

日本語専攻の場合、大学入学時に日本語をはじめ、3年時に日本語能力試験N1を取得できる人が多数います。日系企業に就職するなど、実用的な目的で学んでいる人が多い傾向です。

非専攻第一外国語として学ぶ場合、原則として中等教育の学習言語を継続し、シラバスに定められた試験合格が学位取得条件となります。多くの場合、学生は英語を選択しますが、日本語はそれに次ぐ割合です。

非専攻第二外国語は、第一外国語の単位取得後に履修可能で、第一外国語が英語の学生を中心に第二外国語として日本語が最も多く選択されています。

また、高学歴志向により、大学院進学を希望する学生が急増しています。それに伴い、大学院の設置数も増加しています。日本語・日本文学関連の研究ができる大学は修士課程で155機関、博士課程で36機関あります。

日本語能力試験の受験状況

令和5年7月の日本語能力試験の受験者数は139,933人(香港・マカオ含む)でした。日本に次ぐ実施地域数と受験者数を記録しています。国内・海外合わせた受験者数の23.2%を占めており、実に多くの人が受けていることが分かります。

令和5年第1回(7月)の受験者数データ(引用:日本語能力試験のHP

中国人の就職事情と仕事観

中国では、大学4年生の9月頃から就職活動を開始し、一般的には在学中に就職先を決定します。大学内で行われるセミナーに参加したり、就職サイトから応募したり、メッセンジャーアプリ「WeChat」の大学グループチャットで求人が紹介されたりします。

就職氷河期の到来?

現在、中国では就職難に苦しむ学生が増えています。どのような背景があるのでしょうか。

一つ目の要因は、学生数の増大と言われています。2022年には大学卒業者が1000万人を突破します。また、今後も大卒者が毎年100万人を超えるペースで増える見通しだといいます。求職者が増える一方で就職機会の増加は追いつかず、競争倍率が高くなります。

二つ目の要因は、新型コロナウイルスによる影響です。経済成長の鈍化により、複数の業界が採用難に陥りました。また、海外留学をしていた学生がやむを得ず大量帰国することになり、国内就職先の競争率が高まりました。

参考:就職難に苦しむ中国の大学生~習近平政権の強権政治も悪影響[寄稿]日本経済研究センター 首席研究員 湯浅氏 

関連記事:中国の就職事情:4割以上の大学生が「厳しい」と回答 

国内で人気な就職先

前述のとおり、中国では就職氷河期を迎えています。そのような背景が要因となっているのか、半数以上の学生が、就職先の第一候補として公務員・国家企業を挙げています。理由として「給与・待遇」「仕事の安定性」「キャリア開発の機会」の3点を求めていることが明らかになりました。

また、中国においては企業の多くが「ITエンジニア職」「営業職」「開発・研究職」の三つの職種に対して多くの雇用機会を与えています。特に、ITエンジニア職においては多くの人材を確保する傾向があります。しかし、Baidu、Tencent、Alibabaのような大手IT企業では競争率が高く、優秀な学生でも仕事探しが難航する現状があります。

関連記事:【北京大学就職指導センターに直接取材】コロナ禍の影響で北京大学生の就職状況に変化が!北京大学の就活事情を紹介 

日本への就業に関する意識

就職氷河期を迎えている中国において、海外に目を向けることも一つの選択肢となっています。こうした状況下は、優秀な中国人学生の採用を考えている日本企業にとってはチャンスということができます。

代表的な大学

中国における代表的な大学のごく一部をご紹介します。

●清華大学(Tsinghua University)

●北京大学(Peking University)

●復旦大学(Fudan University)

●上海交通大学(Shanghai Jiao Tong University)

上記4校は特別な大学として扱われ【清北复交】と呼ばれています。中でも、清華大学と北京大学は格別です。

●華中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)

●北京科技大学(University of Science and Technology Beijing)

関連記事:中国大学ランキング|中国人学生に人気のある有名大学とは? 

関連記事:中国の985大学、211大学って…?|中国の有名大学のレベル感を詳しく解説! 

日本における中国人の数

在留中国人の人口

出入国在留管理庁によると、2022(令和4)年12月時点の在留中国人は761,563 人(前年末比+44,957人)です。国・地域別では全体の約25%を占めており、一番多い結果となっています。

 

引用:令和4年末現在における在留外国人数について(出入国在留管理庁)

中国人労働者の人口

厚生労働省が2023年1月に報告した「外国人雇用状況」の届出状況まとめでは、前年の2022年10月の段階で外国人労働者数が1,822,725 人、前年比95,504人増加したと公表しました。国籍別に人数を見ると、中国人はベトナム人に次いで二番目に人数が多いことが分かります。

※厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在)を参考にASIA to JAPANが作成

中国人の採用成功事例の紹介

ここから先は弊社FAST OFFERを通じて日本企業への採用が決まった、中国人学生の事例をご紹介します。

中国人学生の採用事例1:経済学部の学生

副専攻として、要件が一致した日本語を履修したことで日本に興味を持った学生。日本に行くプログラムに参加したことで日本の大学院進学を決意した。進学後は挫折や将来の方向性への悩みを抱えていたが、FAST OFFERを通じて自身の興味を明確にでき、日本の輸送用機器の製造メーカーから内定をもらう。

詳細を見る:【内定者体験日記】中国 吉林大学 経済学部

中国人学生の採用事例2: 日本文化経済学部の学生

アニメを観て日本語に興味を持った学生。独学を経て、大学で日本語を専攻した。日本への留学や修士課程での学びを活かし、日本での就職を考えるようになる。大学でFAST OFFERと出会い、サポートを受けながら面接の準備を進め、医療機器を取り扱う日本企業から内定をもらう。

詳細を見る:【内定者体験日記】中国 上海外国語大学 日本文化経済

中国人学生の採用事例3:機械工学の学生

アニメをきっかけに日本に興味を持ち、独学で日本語能力試験N2に合格した学生。研究職に就きたいと考える中、日本の職場環境の良さを感じ始めた。大学でFAST OFFERを知り、スタッフから面接のアドバイスを受けながら準備をした。第一志望の電動製品を製造する日本の多国籍メーカーの内定を獲得する。

詳細を見る:【内定者体験日記】中国 西安交通大学 機械工学

終わりに

いかがでしたか?
今回は、中国における日本語教育事情や仕事観、日本での就業状況についてお届けしました。

ASIA to JAPANでは、海外の主要大学と提携しており、現地大学内で年間を通して行う日本語学習などを通じて、海外の学生に日本への就職のきっかけを提供しています。 また、優秀な学生と企業とをオンライン・オフラインを通じて理想的なマッチングを実現いたします。就職決定後に、企業が必要なサポートを次々と充実させていくことで、双方のギャップを解消し、活躍するまで丁寧に支援しています。

外国人採用で不安な事がありましたら、気兼ねなくお問い合わせください。

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